エクセルでガントチャートを作る方法|7ステップで完成する作成手順とテンプレート活用術
「エクセルでガントチャートを作りたいけれど、どこから手をつければいいかわからない」
「上司からガントチャート作成を指示されたが、条件付き書式の設定方法がわからない」
「できるだけ短時間で、見栄えの良いガントチャートを完成させたい」
このようなお悩みを抱えていませんか。
ガントチャートは一見難しそうに見えますが、正しい手順を知れば誰でも作れますよ!
プロジェクト管理においてスケジュールの可視化は非常に重要です。
しかし、ガントチャートの作り方を知らないまま自己流で作成すると、手作業での修正が増えて非効率になったり、進捗状況が正確に把握できなかったりと、本来の目的を果たせないケースが少なくありません。
かといって、専用ツールを導入する予算や時間がない方も多いでしょう。
この記事では、エクセルでガントチャートをゼロから作成する7ステップの手順を、具体的な数式や設定方法とともに解説します。
さらに、すぐに使える無料テンプレートの入手先、進捗率に応じた自動色分けや遅延タスクの警告表示といった応用テクニック、そしてエクセルでの管理が適しているプロジェクトの判断基準まで網羅しています。
この記事を読めば、30分から1時間程度で実用的なガントチャートを完成させ、プロジェクトのスケジュール管理を効率化できるようになりますよ!
目次
ガントチャートをエクセルで作る3つのメリット
この章では、ガントチャートの基本的な概念と構造を解説するとともに、エクセルでガントチャートを作成することの具体的なメリットを紹介します。
自分のプロジェクトにエクセルが適しているかどうかを判断するための基準についても説明しますので、ガントチャート作成に取り組む前の知識整理としてご活用ください。
ガントチャートの基本構造と構成要素
ガントチャートは、1910年代にアメリカの経営コンサルタントであるヘンリー・ガントによって考案されたプロジェクト管理手法です。
100年以上の歴史を持ちながら、現在でも世界中のプロジェクト現場で広く使用されている実績のある手法といえます。
・縦軸:タスク(作業項目)を上から下に配置
・横軸:時間(日付・週・月)を左から右に配置
・バー:各タスクの開始〜終了期間を横棒で表現
この3つの要素によって、いつからいつまでどのタスクが実施されるのかが視覚的に把握できるようになっています。
ガントチャートに含まれる代表的な情報項目としては、タスク名、担当者、開始日、終了日、期間、進捗率などがあります。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| タスク名 | プロジェクトを構成する個々の作業を識別するための名称 |
| 担当者 | そのタスクの責任者または実行者 |
| 開始日・終了日 | タスクの実施期間を定義し、バーの描画に使用 |
| 期間 | 開始日から終了日までの日数(自動計算される場合が多い) |
| 進捗率 | タスクの完了度合い(0%=未着手、100%=完了) |
これらの項目をしっかり管理することで、「誰が」「いつまでに」「何をするのか」が一目でわかるようになります。
ガントチャートの大きな特徴は、プロジェクト全体のスケジュールを一覧で把握できる点にあります。
どのタスクがいつ行われるのか、複数のタスクが同時並行で進むのか、あるいは順番に実施されるのかといった情報が、一目で理解できます。
また、今日の日付と各タスクの進捗状況を照らし合わせることで、プロジェクトが予定通りに進んでいるかどうかを即座に判断できます。
📝 高度な機能:タスク間の依存関係
さらに高度なガントチャートでは、タスク間の依存関係も表現されます。
例えば、「設計が完了しないと開発を開始できない」といった前後関係を矢印で結ぶことで、クリティカルパス(プロジェクト全体の期間を決定する最長経路)を把握しやすくなります。
これにより、どのタスクが遅延するとプロジェクト全体に影響を与えるのかを事前に識別し、重点的に管理することが可能になります。
エクセルでガントチャートを作るメリット
プロジェクト管理専用のツールが数多く存在する中で、エクセルでガントチャートを作成することには3つのメリットがあります。
📝 メリット①:追加コストがかからない
多くの企業や組織では、すでにMicrosoft Officeが導入されているため、Excelを使ったガントチャート作成には新たなソフトウェア購入費用が発生しません。
専用のプロジェクト管理ツールは、月額数百円から数千円のサブスクリプション費用がかかるものが多く、チームの人数が増えるほどコストも膨らみます。
予算に制約がある場合や、小規模なプロジェクトで専用ツールを導入するほどではない場合には、Excelが経済的な選択肢となります。
特にスタートアップや小規模チームでは、この「追加コストゼロ」が大きな魅力ですよね。
📝 メリット②:学習コストの低さ
Excelは多くのビジネスパーソンにとって馴染みのあるソフトウェアであり、基本的な操作方法をすでに習得している人が大半です。
新しい専用ツールを導入する場合、チームメンバー全員がそのツールの使い方を学ぶ必要があり、習熟するまでに時間がかかります。
一方、Excelであれば、ガントチャート特有の機能(条件付き書式など)を覚えるだけで済むため、すぐにプロジェクト管理を開始できます。
📝 メリット③:高いカスタマイズ性
Excelは汎用的な表計算ソフトであるため、自分のプロジェクトや組織の要件に合わせて自由にカスタマイズできます。
列の追加や削除、色やデザインの変更、独自の計算式の追加など、専用ツールでは制限されがちな変更も、Excelであれば柔軟に対応できます。
また、他のExcelファイルとの連携や、ピボットテーブルを使った集計分析など、Excelの豊富な機能を活用した拡張も可能です。
これらのメリットに加えて、エクセルファイルは共有が容易であるという利点もあります。
メールに添付して送信したり、社内のファイルサーバーに保存して共有したりと、既存のワークフローに組み込みやすい形式です。
エクセルが向いているプロジェクトの条件
エクセルでのガントチャート作成には多くのメリットがある一方で、すべてのプロジェクトに適しているわけではありません。
ここでは、エクセルでのガントチャート管理が特に効果的なプロジェクトの条件を整理します。
| 条件 | エクセルに適した範囲 |
|---|---|
| タスク数 | 50個程度まで |
| チーム人数 | 1〜5人程度の小規模チーム |
| プロジェクト期間 | 数週間〜6ヶ月程度 |
| 依存関係 | シンプル(自動調整不要) |
| 更新頻度 | 週1〜2回程度 |
まず、プロジェクトの規模について考えてみましょう。
エクセルでのガントチャート管理は、タスク数が50個程度までのプロジェクトに適しています。
これを超えるタスク数になると、ファイルサイズが大きくなり、動作が遅くなる可能性があります。
また、スクロールや検索の手間が増え、管理効率が低下します。
目安として、1つのエクセルシートに収まる程度の規模が適切といえるでしょう。
タスク数が100を超えるような大規模プロジェクトでは、専用ツールの導入を検討したほうがよいかもしれません。
チームの人数も重要な判断基準です。
エクセルは基本的に同時編集には向いていないため、1人から5人程度の小規模チームでの使用が適しています。
Microsoft 365を使用している場合は、SharePointやOneDrive上での共同編集機能を利用できますが、それでもリアルタイムでの同時編集には制約があります。
10人を超えるような大規模チームでは、同時にファイルを編集する機会が増え、競合や上書きのリスクが高まります。
プロジェクトの期間も考慮すべき要素です。
エクセルでのガントチャート管理は、数週間から6ヶ月程度の期間のプロジェクトに適しています。
1年を超える長期プロジェクトでは、ファイルの管理が煩雑になりがちです。
長期プロジェクトの場合は、フェーズごとにファイルを分けるか、年間計画用の別ファイルを作成するといった工夫が必要になります。
タスク間の依存関係の複雑さも判断材料になります。
エクセルでは、タスク間の依存関係を図形の矢印で表現することはできますが、依存関係に基づいた自動スケジュール調整はできません。
例えば、先行タスクが遅延した場合に後続タスクの日程を自動的にずらすといった機能は、Excelには備わっていません。
依存関係が複雑で、頻繁にスケジュール変更が発生するプロジェクトでは、専用ツールの方が効率的に管理できる場合があります。
更新頻度も重要なポイントです。
ガントチャートは、週に1〜2回程度の更新頻度であれば問題なく運用できます。
しかし、毎日何度も更新が必要な場合や、リアルタイムでの進捗共有が求められる場合には、エクセルでは対応が難しくなります。
そのような場合は、クラウドベースの専用ツールを検討することをおすすめします。
迷ったら、まずエクセルで始めてみて、限界を感じたら専用ツールへ移行するという段階的なアプローチもアリですよ。
これらの条件を総合的に判断し、自分のプロジェクトにエクセルが適しているかどうかを見極めてください。
ガントチャート作成前に整理すべき項目
ガントチャートを作成する際、いきなりエクセルを開いて作業を始めてしまうと、途中で情報が不足していることに気づいたり、構成を一から見直す必要が出てきたりすることがあります。
効率的にガントチャートを完成させるためには、作成に取りかかる前の準備が重要です。
この章では、ガントチャート作成前に整理しておくべき情報と、プロジェクトの特性に応じた表示単位の選び方について解説します。
事前準備をしっかり行うことで、手戻りのない効率的なガントチャート作成が可能になります。
「とりあえずエクセルで作り始める」のはNG!まずは必要な情報を洗い出してから作業を始めましょう。
必要な情報の洗い出し(タスク・担当者・期間・進捗率)
ガントチャートに入力する情報は、大きく分けてタスク情報とスケジュール情報の2種類があります。
これらの情報を事前にリストアップしておくことで、エクセルでの作業がスムーズに進みます。
📝 タスクの洗い出しにはWBSを活用
最も重要なのは、タスクの洗い出しです。
プロジェクトを構成するすべての作業を漏れなくリストアップする必要があります。
タスクの洗い出しには、WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)という手法が有効です。
WBSでは、プロジェクト全体を大きなフェーズに分解し、さらにそれぞれのフェーズを具体的な作業に分解していきます。
例えば「Webサイト制作プロジェクト」なら、企画→設計→制作→テスト→公開というフェーズに分け、それぞれに具体的なタスクを配置していきます。
「開発」のような大きすぎるタスクは「基本設計」「詳細設計」「コーディング」「単体テスト」などに分解しましょう。
逆に「メール送信」のような細かすぎるタスクは、他の関連作業と統合することを検討してください。
担当者の情報も事前に整理しておきましょう。
各タスクを誰が担当するのかを明確にすることで、責任の所在がはっきりし、進捗確認もスムーズに行えます。
複数人が関わるタスクの場合は、主担当者を1人決めておくと、進捗報告の窓口が明確になります。
開始日と終了日を設定するときは、タスク間の依存関係を必ず考慮してくださいね。
開始日と終了日の設定には、タスク間の依存関係を考慮する必要があります。
あるタスクが完了しないと次のタスクを開始できないという関係がある場合、先行タスクの終了日以降に後続タスクの開始日を設定します。
また、担当者のスケジュールやリソースの制約も考慮に入れてください。
同じ担当者に複数のタスクが同時期に集中していないかを確認し、必要に応じて日程を調整します。
| 進捗率の算出方法 | 内容 |
|---|---|
| 作業時間ベース | 予定時間に対する実績時間の割合 |
| 成果物ベース | 完成した成果物の数や量の割合 |
| マイルストーンベース | 達成したマイルストーンの割合 |
進捗率の管理方法についても、事前にルールを決めておくことが重要です。
チーム内で統一した基準を設けることで、進捗報告の精度が向上し、プロジェクト全体の状況を正確に把握できるようになります。
月単位・週単位・年間|用途に合った表示単位の選び方
ガントチャートの表示単位は、プロジェクトの期間や管理の粒度によって使い分ける必要があります。
適切な表示単位を選ぶことで、スケジュールの把握が容易になり、効果的なプロジェクト管理が可能になります。
| 表示単位 | 適したプロジェクト期間 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 日単位 | 1日〜1ヶ月程度 | 短期プロジェクト、イベント準備 |
| 週単位 | 1ヶ月〜6ヶ月程度 | システム開発、マーケティング施策 |
| 月単位 | 6ヶ月〜1年程度 | 事業計画、年間ロードマップ |
📝 日単位の表示
日単位の表示は、1日から1ヶ月程度の短期プロジェクトに適しています。
スケジュールエリアの各列が1日を表すため、最も細かい粒度での管理が可能です。
日々の作業を詳細に追跡する必要がある場合や、タスクの期間が数日程度と短い場合に有効です。
ただし、プロジェクト期間が長くなると横方向への広がりが大きくなり、全体像を把握しにくくなるというデメリットがあります。
📝 週単位の表示
週単位の表示は、1ヶ月から6ヶ月程度の中期プロジェクトに適しています。
スケジュールエリアの各列が1週間を表すため、日単位よりもコンパクトな表示になります。
週次でのミーティングや進捗報告を行うプロジェクトでは、週単位の表示が直感的でわかりやすいでしょう。
週単位では1日単位の細かい管理はできませんが、多くのプロジェクトでは週単位の粒度で十分な管理が可能です。
📝 月単位の表示
月単位の表示は、6ヶ月から1年程度の長期プロジェクトに適しています。
スケジュールエリアの各列が1ヶ月を表すため、年間を通じたスケジュールを1画面で把握できます。
月単位の表示では個々のタスクの詳細な日程は表現できませんが、フェーズごとの大まかな流れやマイルストーンのタイミングを確認するには最適です。
迷ったときは「週単位」から始めるのがおすすめです!
・プロジェクトの総期間:1ヶ月以内→日単位、1〜6ヶ月→週単位、6ヶ月以上→月単位
・タスクの平均期間:数日→日単位、1〜2週間→週単位、1ヶ月以上→月単位
・進捗報告の頻度:毎日→日単位、週次→週単位、月次→月単位
プロジェクトの特性をよく理解し、最適な表示単位を選択することで、効果的なスケジュール管理が実現できます。
迷った場合は、まず週単位で作成してみることをおすすめします。
週単位は多くのプロジェクトで汎用的に使える表示単位であり、必要に応じて後から日単位や月単位に変更することも比較的容易です。
エクセルでガントチャートを作る方法|7ステップで完成
プロジェクト管理において、スケジュールを視覚的に把握できるガントチャートは非常に強力なツールです。
上司から「ガントチャートを作ってほしい」と指示されたものの、どこから手をつければよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
実は、普段使い慣れているエクセルを使えば、特別なソフトを導入することなく、30分から1時間程度でプロフェッショナルなガントチャートを完成させることができます。
エクセル初心者でも大丈夫!この記事では具体的な操作手順を丁寧に解説していきますよ。
この章では、エクセルでガントチャートをゼロから作成する方法を7つのステップに分けて詳しく解説します。
各ステップでは、具体的な操作手順と設定方法を丁寧に説明していきますので、Excel初心者の方でも安心して取り組めます。
条件付き書式を使った自動塗りつぶしや、進捗率に応じた色分けなど、実務で役立つ機能も盛り込んでいますので、ぜひ最後までご覧ください。
ステップ1|基本レイアウトを作成する
ガントチャートを作成する最初のステップは、基本となるレイアウトを整えることです。
ガントチャートは大きく分けて「タスク情報エリア」と「スケジュールエリア」の2つで構成されます。
まず、エクセルを開いて新しいワークシートを用意してください。
A列からF列までをタスク情報エリアとして使用します。
- A1セル:「No.」
- B1セル:「タスク名」
- C1セル:「担当者」
- D1セル:「開始日」
- E1セル:「終了日」
- F1セル:「進捗率」
G列以降はスケジュールエリアとして、日付を横方向に並べていきます。
G1セルにはプロジェクトの開始日を入力します。
例えば、2024年4月1日から始まるプロジェクトであれば、「2024/4/1」と入力してください。
列幅の調整がポイント!タスク名は20文字、担当者は10文字程度が表示できる幅に設定しておくと使いやすいですよ。
タスク情報の列幅は、それぞれの内容に合わせて調整することをおすすめします。
タスク名の列は20文字程度が表示できる幅に、担当者名の列は10文字程度、日付の列は日付が見切れない程度に設定しておくと使いやすくなります。
2行目以降には、実際のタスク情報を入力していきます。
| セル | 入力例 |
|---|---|
| A2 | 1 |
| B2 | 企画書作成 |
| C2 | 田中 |
| D2 | 2024/4/1 |
| E2 | 2024/4/5 |
| F2 | 0% |
最初は3〜5個程度のサンプルタスクを入力しておくと、この後の設定作業がスムーズに進みます。
A1からF1までを選択し、「ホーム」タブの「塗りつぶしの色」から濃い青などの色を選択し、フォントの色を白に変更しておきましょう。
ステップ2|日付を自動入力する設定方法
スケジュールエリアに日付を1つずつ手入力するのは非常に手間がかかります。
プロジェクト期間が1ヶ月であれば30個以上、3ヶ月であれば90個以上の日付を入力する必要があるためです。
ここでは、日付を自動で連続入力する方法を解説します。
📝 方法1:オートフィル機能を使う
G1セルにプロジェクト開始日を入力したら、そのセルを選択した状態でセルの右下にある小さな四角形(フィルハンドル)にマウスカーソルを合わせます。
カーソルが十字の形に変わったら、右方向にドラッグしてください。
ドラッグした範囲に連続した日付が自動的に入力されます。
📝 方法2:数式を使う
G1セルにプロジェクト開始日を入力し、H1セルに「=G1+1」という数式を入力します。
これにより、H1セルにはG1セルの翌日の日付が表示されます。
この数式をコピーして右方向に貼り付ければ、連続した日付が自動的に計算されます。
日付の表示形式を変更すると、さらに見やすくなりますよ!
日付の表示形式を変更することで、より見やすいガントチャートに仕上げることができます。
日付セルを選択し、右クリックから「セルの書式設定」を選択してください。
| 入力値 | 表示結果 |
|---|---|
| d | 日付のみ(例:1、2、3) |
| m/d | 月と日(例:4/1、4/2) |
| ddd | 曜日の短縮形(例:月、火、水) |
プロジェクトの期間に応じて、必要な日数分だけ日付を入力しておきましょう。
週単位で管理する場合は、日曜日や土曜日の列に薄いグレーなどの背景色を付けておくと、週末が一目でわかりやすくなります。
ステップ3|条件付き書式でバーを自動表示する
ガントチャートの最も重要な要素は、タスクの期間を視覚的に表す横棒(バー)です。
エクセルの条件付き書式を使えば、開始日から終了日までの期間を自動的に色で塗りつぶすことができます。
バーを表示したいセル範囲を選択します。例えば、1つ目のタスクのスケジュールエリア(G2からプロジェクト終了日の列まで)を選択してください。
「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、数式欄に以下の数式を入力します。
=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2)
「書式」ボタンをクリックして塗りつぶしの色を設定します。「塗りつぶし」タブで好みの色を選択し、「OK」をクリックしてください。
この数式は「G1セル(列の日付)がD2セル(開始日)以上であり、かつE2セル(終了日)以下である場合」という条件を表しています。
$D2と$E2のように行番号の前に$を付けないことで、数式を他の行にコピーした際に自動的に参照先が変わるようになっています。
設定が完了したら、この条件付き書式を他のタスク行にもコピーします。
設定したセルを選択し、「書式のコピー/貼り付け」(ペンキのアイコン)を使って他の行に適用してください。
あるいは、最初から複数行を選択して条件付き書式を設定することも可能です。
その場合、数式は「=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2)」のままで、2行目を基準にした相対参照が各行に適用されます。
これで、開始日と終了日を入力するだけで、自動的にバーが表示されるようになりました。
日付を変更すれば、バーの位置も自動的に更新されます。
ステップ4|進捗率に応じて色分けを自動化する
タスクの進み具合を視覚的に把握できるよう、進捗率に応じてバーの色を変える設定を追加しましょう。
これにより、プロジェクト全体の状況が一目でわかるようになります。
- 0%〜30%:赤(未着手または遅延の可能性)
- 31%〜70%:黄色(進行中)
- 71%〜100%:緑(順調または完了)
既存の条件付き書式を修正するか、新しいルールを追加します。
スケジュールエリアのセル範囲を選択し、「条件付き書式」から「ルールの管理」を選択してください。
既存のルールを選択して「ルールの編集」をクリックするか、「新規ルール」で新しいルールを作成します。
📝 進捗率30%以下(赤色)の数式
=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2,$F2<=30%)
📝 進捗率31%〜70%(黄色)の数式
=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2,$F2>30%,$F2<=70%)
📝 進捗率71%以上(緑色)の数式
=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2,$F2>70%)
「条件付き書式ルールの管理」画面で、より具体的な条件(例:71%以上)を上位に配置し、「条件を満たす場合は停止」にチェックを入れておくと、意図した通りの色分けが適用されます。
この設定で進捗率を入力するだけでバーの色が自動変化!チーム共有時も状況把握がスムーズになりますよ。
この設定により、進捗率の列に数値を入力するだけで、バーの色が自動的に変化します。
プロジェクトの進行状況をチームで共有する際にも、色で直感的に状況を把握できるため、コミュニケーションの効率が上がります。
ステップ5|今日の日付を自動で強調表示する
プロジェクト管理では、今日がどの位置にあるのかを常に意識することが重要です。
TODAY関数と条件付き書式を組み合わせることで、今日の日付列を自動的に強調表示できます。
スケジュールエリアの日付行(1行目)と全タスク行を含むセル範囲を選択します。
「条件付き書式」から「新しいルール」を選択し、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。
数式欄に以下を入力してください。
=G$1=TODAY()
他のバーの色と区別しやすい色を選びましょう。列全体に薄いオレンジの背景色を付けたり、左右に太い赤線の罫線を引いたりする方法があります。
TODAY関数はエクセルを開くたびに自動更新されるので、常に最新の状態が維持されますよ!
この数式は、「その列の日付(G1セル)が今日の日付と一致する場合」という条件を表しています。
TODAY関数は、エクセルを開くたびに自動的に今日の日付を返すため、日付が変わっても常に最新の状態が維持されます。
罫線を使う場合は、「書式」から「罫線」タブを選び、左と右に赤色の太線を設定します。
この設定を行うことで、ファイルを開くたびに今日の日付の列が自動的にハイライトされます。
これにより、各タスクが予定通りに進んでいるか、遅延が発生していないかを瞬時に確認できるようになります。
ステップ6|矢印で依存関係を表示する方法
複数のタスクが連携するプロジェクトでは、タスク間の依存関係を明示することが重要です。
「タスクAが完了しないとタスクBを開始できない」といった前後関係を矢印で表示する方法を解説します。
「挿入」タブから「図形」を選択し、「線矢印」または「矢印」を選んでください。
先行タスクのバーの終点から、後続タスクのバーの開始点に向かって矢印を描画します。
矢印を右クリックして「図形の書式設定」を選択し、「線」の項目で色、太さ、矢印のスタイルを設定します。
グレーや黒の細い矢印が一般的で見やすいですよ。全体のデザインと調和する色を選びましょう。
より高度な依存関係の表示として、マイルストーン間をコネクタ線で結ぶ方法もあります。
「挿入」タブの「図形」から「コネクタ:カギ線矢印」を選択すると、L字型に曲がる矢印を描画できます。
これにより、離れた位置にあるタスク同士を視覚的につなぐことができます。
依存関係が複雑なプロジェクトでは、後述する専用ツールの利用を検討することをおすすめします。
ステップ7|見やすさを向上させる装飾と仕上げ
最後のステップでは、ガントチャート全体の見やすさを向上させる仕上げ作業を行います。
適切な装飾を施すことで、プロフェッショナルな印象を与えるドキュメントに仕上がります。
📝 罫線を整える
タスク情報エリアには実線の罫線を引き、データの区切りを明確にします。
全体を選択して「ホーム」タブの「罫線」から「格子」を選ぶのが最も簡単です。
スケジュールエリアには、縦の点線を引くと日付の区切りがわかりやすくなります。
週の区切りには少し太い線を使うことで、週単位での進捗確認がしやすくなります。
📝 フォントを設定する
ヘッダー行は太字にして目立たせ、データ行は標準の太さに設定します。
フォントサイズは、印刷を考慮して9〜11ポイント程度が適切です。
フォントの種類は、游ゴシックやメイリオなど、可読性の高いものを選びましょう。
📝 行の高さを統一する
すべての行を選択し、行番号を右クリックして「行の高さ」から統一した数値を設定してください。
20〜25ピクセル程度が標準的な高さです。
📝 ウィンドウ枠を固定する
タスク情報エリアとヘッダー行を常に表示しておくことで、スクロールしても何のタスクかがわかります。
G2セルを選択した状態で「表示」タブの「ウィンドウ枠の固定」をクリックしてください。
これにより、A〜F列と1行目が常に表示された状態になります。
これで7つのステップを経て、実用的なガントチャートが完成しました!お疲れ様でした。
これで、7つのステップを経て、実用的なガントチャートが完成しました。
次章では、時間を節約したい方のために、すぐに使えるテンプレートを紹介します。
エクセルのガントチャートのテンプレート
自分でゼロからガントチャートを作成する時間がない、あるいはすぐにプロジェクト管理を始めたいという方には、テンプレートの活用がおすすめです。
あらかじめ書式や数式が設定されたテンプレートをダウンロードすれば、タスク情報を入力するだけですぐに使い始めることができます。
「作り方を学ぶ時間がない…」という方でも、テンプレートなら数分で本格的なガントチャートが完成しますよ!
この章では、プロジェクトの期間や管理の粒度に応じた3種類のテンプレート(月単位・週単位・年間計画)を紹介します。
それぞれの特徴と適した用途を解説するとともに、ダウンロード後のカスタマイズ方法についても詳しく説明していきます。
月単位テンプレート|短期プロジェクト向け
月単位のガントチャートテンプレートは、1週間から3ヶ月程度の短期プロジェクトに最適です。
日付が日単位で表示されるため、細かいスケジュール管理が必要なプロジェクトで威力を発揮します。
📝 Microsoft公式テンプレートの入手方法
Microsoft公式のテンプレートギャラリーでは、無料でダウンロードできるガントチャートテンプレートが提供されています。
Microsoft 365のユーザーであれば、Excelを開いて「ファイル」→「新規」を選択し、検索ボックスに「ガントチャート」と入力することで、複数のテンプレートを確認できます。
公式テンプレートは品質が保証されており、エクセルのバージョンとの互換性も確保されているため、安心して使用できます。
公式テンプレートなら、ウイルスやマクロの心配もなく安全に使えるのが嬉しいポイントですね!
- 左側:タスク名、担当者、開始日、終了日、期間、進捗率などの列
- 右側:1ヶ月分のカレンダー(スケジュールエリア)
- 条件付き書式によるバーの自動表示機能
多くのテンプレートでは、条件付き書式によるバーの自動表示機能があらかじめ組み込まれているため、日付を入力するだけで視覚的なスケジュール表が完成します。
月単位テンプレートが適しているプロジェクトの例としては、新製品のローンチ準備、イベントの企画運営、短期のマーケティングキャンペーン、システムの小規模改修プロジェクトなどが挙げられます。
日々の進捗を細かく追跡する必要がある場合や、タスク間の依存関係が複雑な場合に特に有効です。
週単位テンプレート|中期プロジェクト向け
週単位のガントチャートテンプレートは、3ヶ月から6ヶ月程度の中期プロジェクトに適しています。
スケジュールエリアが週ごとにまとめられているため、日単位ほど細かくはないものの、月単位よりも詳細なスケジュール管理が可能です。
Microsoft公式のテンプレートに加えて、業務効率化に関する情報を発信している信頼性の高いWebサイトでも、週単位のガントチャートテンプレートが提供されています。
週単位テンプレートが適しているプロジェクトの例としては、新規事業の立ち上げ、中規模のシステム開発、採用活動の年間計画、製品開発プロジェクトなどが挙げられます。
週次のミーティングでの進捗報告に使用する場合にも、週単位の表示が直感的でわかりやすいでしょう。
週単位テンプレートは「細かすぎず、大雑把すぎない」ちょうどいいバランスで、多くのプロジェクトに使いやすいですよ!
週単位テンプレートの注意点としては、1日単位での細かい調整が必要なタスクには向いていないことが挙げられます。
例えば、「火曜日に開始して木曜日に完了」といった短期タスクは、週単位の表示では正確に表現できない場合があります。
そのようなタスクが多いプロジェクトでは、月単位テンプレートの使用を検討してください。
年間計画テンプレート|長期プロジェクト向け
年間計画のガントチャートテンプレートは、半年から1年以上にわたる長期プロジェクトの管理に最適です。
スケジュールエリアが月ごとにまとめられているため、プロジェクト全体のロードマップを一覧で把握できます。
- プロジェクト全体を鳥の目で見渡せる
- フェーズごとの大まかな流れを確認できる
- 主要なマイルストーンのタイミングを把握しやすい
個々のタスクの詳細よりも、フェーズごとの大まかな流れや、主要なマイルストーンのタイミングを確認するのに適しています。
経営層への報告資料や、ステークホルダーへのプロジェクト説明資料としても活用できます。
Microsoft公式のテンプレートでは、年間計画向けのガントチャートも提供されています。
「プロジェクトタイムライン」や「年間スケジュール」といったキーワードで検索すると、目的に合ったテンプレートが見つかりやすいでしょう。
また、経済産業省や中小企業庁などの行政機関が公開している事業計画書のテンプレートにも、年間スケジュールの形式が含まれている場合があります。
経営層への報告には、細かいタスクより「全体の流れ」が伝わる年間計画テンプレートがおすすめです!
年間計画テンプレートが適しているプロジェクトの例としては、新規事業の年間ロードマップ、大規模システムの導入プロジェクト、組織改革プロジェクト、研究開発の中長期計画などが挙げられます。
複数のサブプロジェクトを統括するプログラム管理にも適しています。
テンプレートの使い方とカスタマイズ方法
ダウンロードしたテンプレートをそのまま使用することもできますが、自分のプロジェクトに合わせてカスタマイズすることで、より使いやすいガントチャートに仕上げることができます。
ここでは、テンプレートの基本的な使い方とカスタマイズのポイントを解説します。
テンプレートをダウンロードしたら、まず元のファイルをバックアップとして保存しておきます。
カスタマイズの過程で数式や書式設定を誤って削除してしまった場合でも、元のファイルがあれば復元できます。
「オリジナル」などのフォルダを作成し、ダウンロードしたままの状態のファイルを保存しておきましょう。
タスク情報の入力は、サンプルデータを参考にしながら行います。
多くのテンプレートにはサンプルのタスクがあらかじめ入力されていますので、その形式に従って自分のプロジェクトのタスクを入力してください。
開始日と終了日の形式(年/月/日、月/日/年など)がテンプレートの設定と一致しているかを確認することが重要です。
形式が異なると、条件付き書式が正しく機能しない場合があります。
列の追加や削除も、よく行われるカスタマイズの一つです。
例えば、「優先度」や「ステータス」といった列を追加したい場合は、タスク情報エリアに新しい列を挿入します。
ただし、条件付き書式の数式でセル参照が使用されている場合、列の挿入によって参照先がずれる可能性があるため、挿入後に条件付き書式の設定を確認してください。
色やデザインの変更は、テンプレートの印象を大きく変えるカスタマイズです。
会社のブランドカラーに合わせたり、チームで決めたルールに沿った色分けに変更したりすることで、オリジナリティのあるガントチャートになります。
条件付き書式の書式設定で塗りつぶしの色を変更するか、新しいルールを追加して色分けの基準を変更できます。
プロジェクトの期間に合わせて、スケジュールエリアを拡張または縮小することも重要なカスタマイズです。
テンプレートで設定されている期間が不足している場合は、日付の列をコピーして右側に追加します。
その際、条件付き書式の適用範囲も拡張することを忘れないでください。
「条件付き書式」の「ルールの管理」から、適用先のセル範囲を修正できます。
最初はシンプルなカスタマイズから始めて、使いながら少しずつ改良していくのがおすすめですよ!
エクセルのガントチャートをさらに便利にする応用テクニック
基本的なガントチャートを作成できるようになったら、次は実務での使い勝手を向上させる応用テクニックを習得しましょう。
ドロップダウンリストによる入力効率化、遅延タスクの自動警告、予定と実績の同時表示など、プロジェクト管理の質を高める機能を追加することで、より実践的なガントチャートに進化させることができます。
マクロやVBAの知識がなくても、エクセルの標準機能だけで実現できる応用テクニックを5つ紹介します!
この章では、エクセルの機能を活用した5つの応用テクニックを紹介します。
いずれも条件付き書式やデータの入力規則といったエクセルの標準機能で実現できるため、マクロやVBAの知識がなくても取り組むことができます。
ドロップダウンリストで入力ミスを防ぐ
ガントチャートを複数人で運用する場合、担当者名やステータスの入力にばらつきが生じることがあります。
「田中」と「田中さん」、「完了」と「済」といった表記ゆれは、フィルタリングや集計の際に問題を引き起こします。
表記ゆれがあると、フィルターで「田中」を選んでも「田中さん」のタスクが表示されない…なんてことが起きてしまいます。
📝 担当者列にドロップダウンリストを設定する手順
ガントチャートとは別の場所(同じシートの右端や別シート)に、担当者の一覧を縦に入力します。
例えば、K列に「田中」「佐藤」「鈴木」「山田」と入力しておきます。
担当者を入力するセル範囲(例:C2からC20)を選択し、「データ」タブの「データの入力規則」をクリックします。
「設定」タブで「入力値の種類」を「リスト」に変更します。
「元の値」欄に、先ほど作成した担当者一覧の範囲(例:$K$1:$K$4)を入力するか、直接「田中,佐藤,鈴木,山田」のようにカンマ区切りで入力します。
「OK」をクリックすると、選択したセル範囲にドロップダウンリストが設定されます。
同様の手順で、ステータス列にもドロップダウンリストを設定できます。
「未着手」「進行中」「レビュー中」「完了」「保留」といった選択肢を用意しておくと、進捗管理が統一された基準で行えるようになります。
優先度を管理する列がある場合は、「高」「中」「低」といった選択肢を設定することも有効です。
ドロップダウンリストの選択肢を別シートにまとめておくと、メンテナンスが容易になります。
「マスタ」という名前のシートを作成し、そこに担当者リストやステータスリストを管理することで、選択肢の追加や変更が一箇所で済みます。
遅延タスクを自動で赤く警告表示する
プロジェクト管理において、遅延の早期発見は非常に重要です。
毎日目視でチェックするのは大変ですよね。条件付き書式を使えば、遅延タスクが自動で色付けされるので見逃しを防げます!
📝 遅延タスクを赤く表示する条件付き書式の設定手順
タスク情報が入力されている行全体(例:A2からF2、またはバーを含むスケジュールエリアまで)を選択します。
「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を選択し、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。
数式欄に以下の数式を入力します。
=AND($E2<TODAY(),$F2<100%)
「塗りつぶし」タブで薄い赤を選択し、「OK」をクリックして設定を完了します。
この数式は、「終了日(E2セル)が今日より前であり、かつ進捗率(F2セル)が100%未満である場合」という条件を表しています。
つまり、予定終了日を過ぎているにもかかわらず、まだ完了していないタスクが該当します。
この設定を複数行に適用するには、設定済みのセル範囲を選択し、「条件付き書式」の「ルールの管理」で適用先の範囲を拡張します。
例えば、「$A$2:$F$2」を「$A$2:$F$50」に変更することで、2行目から50行目までのタスクに同じルールが適用されます。
- 遅延1〜3日:黄色で表示
- 遅延4日以上:赤色で表示
- 期限3日以内:オレンジ色で事前警告
さらに発展的な設定として、遅延の程度に応じて色を変える方法もあります。
例えば、終了日を1〜3日過ぎている場合は黄色、4日以上過ぎている場合は赤色というように段階的な警告を設定できます。
この場合、複数の条件付き書式ルールを優先順位を付けて設定します。
「期限間近」の警告も設定しておくと、遅延が発生する前に対策できるので便利ですよ!
遅延警告と合わせて、「期限間近」の警告を設定することも効果的です。
終了日が今日から3日以内に迫っているタスクをオレンジ色で表示するといった設定を追加することで、遅延が発生する前に注意を喚起できます。
数式は=AND($E2>=TODAY(),$E2<=TODAY()+3,$F2<100%)のように記述します。
予定と実績を同時に表示して進捗を可視化する
プロジェクトを進めていくと、当初の予定と実際の進捗にズレが生じることは珍しくありません。
予定通りに進んでいるのか、遅れているのかが一目でわかると、早めの軌道修正ができますね!
📝 具体的な設定手順
A列にタスク名、B列に区分(「予定」または「実績」)、C列に担当者、D列に開始日、E列に終了日、F列に進捗率を配置します。
タスクごとに2行を使用し、1行目の区分に「予定」、2行目の区分に「実績」と入力します。
タスク名のセルは、2行分を結合しておきます。
予定バーを青色で表示するルールの数式は以下のとおりです。
=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2,$B2=”予定”)
実績バーを緑色で表示するルールの数式は以下のとおりです。
=AND(G$1>=$D2,G$1<=$E2,$B2=”実績”)
これらの条件付き書式をスケジュールエリア全体に適用することで、予定と実績が色分けされて表示されます。
予定バーと実績バーを見比べることで、タスクが予定より早く進んでいるのか、遅れているのかが一目でわかります。
青い予定バーより緑の実績バーが短ければ遅れ、長ければ前倒しで進んでいるということですね!
- 「差異」列を追加して「=実績終了日-予定終了日」を入力
- 何日遅れているか(または早く終わったか)を数値で確認
- 差異の値に基づいて条件付き書式で色分けも可能
予定と実績の差異を数値で表示する列を追加することも有効です。
例えば、「差異」という列を設け、「=実績終了日-予定終了日」という数式を入力することで、何日遅れているか(または早く終わったか)を数値で確認できます。
この差異の値に基づいて条件付き書式を設定し、遅延が大きいほど濃い赤色で表示するといった視覚化も可能です。
マイルストーンを追加してプロジェクトの節目を明確にする
マイルストーンとは、プロジェクトにおける重要な節目や成果物の完成タイミングを指します。
「要件定義完了」「デザイン承認」「リリース日」といったマイルストーンをガントチャート上に明示することで、プロジェクトの全体像と重要なタイミングが把握しやすくなります。
マイルストーンは通常のタスクとは異なり、期間を持たない「点」として表現されます。ひし形記号◆で表示するのが一般的ですね!
📝 マイルストーン用の条件付き書式を設定する手順
タスク情報エリアに「種別」という列を追加します。
通常のタスクには「タスク」、マイルストーンには「MS」と入力します。
スケジュールエリアのセルに以下のような数式を入力します。
=IF(AND(G$1=$D2,$B2=”MS”),”◆”,””)
この数式は、「その列の日付がマイルストーンの日付と一致し、かつ種別がMSの場合にひし形記号を表示する」という処理を行います。
条件付き書式でフォントの色やサイズを変更します。
マイルストーンのセルに赤色や紫色などの目立つ色を設定し、フォントサイズを大きくすることで、重要な節目が一目でわかるようになります。
マイルストーン専用の行をガントチャートの上部に配置する方法も効果的です。
通常のタスク行の上に「マイルストーン」という行を設け、プロジェクト全体の重要な節目を一列で表示します。
これにより、個々のタスクの進捗を確認しながら、全体のマイルストーンとの関係を常に意識できます。
マイルストーン専用行を上部に固定表示しておくと、スクロールしても常に見えるので便利ですよ!
・進捗率の列に「達成」「未達成」のステータスを入力
・達成したマイルストーンは緑色で表示
・未達成のマイルストーンは灰色で表示
マイルストーンには、達成状況を示す情報も加えると便利です。
進捗率の列に「達成」「未達成」といったステータスを入力し、達成したマイルストーンは緑色、未達成のマイルストーンは灰色で表示するといった色分けを行うことで、プロジェクトの進行状況をより詳細に把握できます。
時間単位のガントチャートを作成する方法
日単位のガントチャートでは管理が粗すぎる場合、時間単位のガントチャートを作成することで、より細かいスケジュール管理が可能になります。
時間単位のガントチャートを作成するには、スケジュールエリアの各列を時間単位に変更します。
基本的な構造は日単位のガントチャートと同じですが、日付の代わりに時刻を使用する点が異なります。
日単位のガントチャートが作れれば、時間単位への応用もスムーズにできますよ!
📝 時間単位のガントチャート作成手順
スケジュールエリアの1行目に時刻を入力します。
例えば、9時から18時までの業務時間を管理する場合、G1セルに「9:00」、H1セルに「10:00」というように1時間刻みで入力していきます。
30分刻みで管理したい場合は、「9:00」「9:30」「10:00」のように入力します。
タスク情報エリアの開始日と終了日の列は、開始時刻と終了時刻に変更します。
D列に開始時刻、E列に終了時刻を入力する形式にします。
時刻は「9:00」「14:30」のような形式で入力します。
時間単位でバーを表示する数式は以下のとおりです。
=AND(G$1>=$D2,G$1<$E2)
時刻の連続入力には、日付と同様にオートフィル機能を使用できます。
最初の2つの時刻を入力して選択し、フィルハンドルをドラッグすれば自動的に連続した時刻が入力されます!
複数日にまたがるスケジュールを管理する場合は、日付と時刻を組み合わせた形式を使用します。
スケジュールエリアの1行目には「4/1 9:00」「4/1 10:00」のように日付と時刻を両方入力し、タスク情報の開始・終了列にも同様の形式で入力します。
Excelはこの形式を日時のシリアル値として認識するため、条件付き書式の数式はそのまま使用できます。
横方向へのスクロールが増えるため、ウィンドウ枠の固定を設定してタスク情報エリアが常に表示されるようにすることが特に重要です。
また、表示する時間範囲を業務時間内に限定することで、必要な列数を抑えることができます。
9時〜18時の業務時間だけを表示すれば、1時間刻みでも10列で済みますね!
エクセルのガントチャートの限界と専用ツールへの移行タイミング
エクセルでのガントチャート管理は、多くのプロジェクトで有効に機能しますが、万能ではありません。
プロジェクトの規模が拡大したり、管理の複雑さが増したりすると、エクセルでは対応しきれない場面が出てきます。
無理にExcelで管理を続けると、かえって非効率になったり、管理ミスが発生したりするリスクがあります。
現在のプロジェクトがエクセルでの管理に適しているかどうかを判断する材料としてご活用ください。
エクセルで対応できるプロジェクトの規模
エクセルでのガントチャート管理には、適切に機能する規模の上限があります。
この上限を超えると、ファイルの動作が遅くなったり、管理の手間が増大したりして、本来の目的であるプロジェクト管理の効率化が損なわれてしまいます。
エクセルで管理できる上限を知っておくと、無理な運用を避けられますよ!
📝 タスク数の目安
タスク数については、50個程度までがエクセルで快適に管理できる目安とされています。
これは、1つのシートに収まり、スクロールしても全体像を把握しやすい範囲です。
タスク数が100個を超えると、目的のタスクを探すのに時間がかかったり、条件付き書式の処理に時間がかかってファイルの動作が遅くなったりする傾向があります。
200個を超えるタスクを1つのファイルで管理しようとすると、実用的なレスポンスを維持することが難しくなる場合が多いでしょう。
大きなフェーズやサブプロジェクトごとにグループ化し、必要な部分だけを展開して表示できます。
この方法を活用すれば、実際のタスク数が多くても、画面上はコンパクトに管理できます。
📝 チーム人数の目安
チームの人数については、5人程度までがExcelでの管理に適した規模です。
エクセルファイルは基本的に同時編集に制約があるため、複数人が同じファイルを編集しようとすると、競合や上書きの問題が発生します。
Microsoft 365のSharePointやOneDriveを使用すれば共同編集は可能ですが、それでもリアルタイム性には限界があり、編集のタイミングによっては意図しない上書きが起こることがあります。
10人以上のチームでは「閲覧専用」として配布し、更新は管理者1人が行う運用が現実的です。
しかし、この方法では各メンバーが自分のタスクの進捗を直接入力できないため、情報の鮮度が落ちたり、管理者の負担が増大したりするデメリットがあります。
📝 プロジェクト期間の目安
プロジェクトの期間については、6ヶ月程度までがエクセルで管理しやすい範囲です。
これを超える長期プロジェクトでは、ファイルが複数のバージョンに分岐しやすくなり、どれが最新版かわからなくなるリスクがあります。
また、長期間にわたってファイルを更新し続けると、数式の参照エラーや書式の崩れが蓄積し、メンテナンスが困難になることがあります。
年間を通じたプロジェクトをエクセルで管理する場合は、四半期ごとにファイルを分けるか、詳細管理用のファイルと全体俯瞰用のファイルを分離するといった工夫が必要です。
また、定期的にファイルを新規作成し、データを移行することで、蓄積した問題をリセットする方法も有効です。
📝 依存関係の複雑さ
依存関係の複雑さも重要な判断基準です。
エクセルでは、タスク間の依存関係を矢印で視覚的に表現することはできますが、依存関係に基づいた自動計算はできません。
例えば、先行タスクの終了日が変更された場合、後続タスクの開始日を手動で変更する必要があります。
依存関係が10個程度であれば手動での管理も可能ですが、20個、30個と増えてくると、変更の影響範囲を追跡しきれなくなります。
| 管理項目 | エクセルでの推奨上限 |
|---|---|
| タスク数 | 50個程度(100個超で動作遅延) |
| チーム人数 | 5人程度 |
| プロジェクト期間 | 6ヶ月程度 |
| 依存関係 | 10個程度 |
こんな場合は専用ツールを検討しよう
エクセルでのガントチャート管理に限界を感じ始めたら、専用のプロジェクト管理ツールへの移行を検討する時期かもしれません。
ここでは、専用ツールが必要になる典型的なケースを紹介します。
- リアルタイムでの共同編集が必要
- タスク間の依存関係が複雑
- リソース管理(人員配置の最適化)が必要
- 外部ステークホルダーとの共有が頻繁
- 工数管理や実績の記録・分析が重要
- 複数プロジェクトの横断的管理が必要
リアルタイムでの共同編集が必要な場合は、専用ツールへの移行を強くおすすめします。
複数のメンバーが同時にタスクの進捗を更新したり、新しいタスクを追加したりする必要がある場合、Excelでは対応が困難です。
クラウドベースの専用ツールであれば、チームメンバー全員がリアルタイムで最新の情報にアクセスでき、更新内容も即座に反映されます。
リモートワークが普及した現在、リアルタイム共同編集は特に重要な検討材料ですね!
タスク間の依存関係が複雑で、頻繁にスケジュール変更が発生する場合も、専用ツールの導入を検討すべきです。
専用のプロジェクト管理ツールには、先行タスクの日程変更に連動して後続タスクの日程を自動的に調整する機能が備わっています。
この自動調整機能により、スケジュール変更時の手作業が大幅に削減され、人為的なミスも防げます。
アジャイル開発のように、頻繁に計画を見直すプロジェクトでは、この機能の有無が作業効率に大きく影響します。
リソース管理(人員配置の最適化)が必要な場合も、専用ツールの方が適しています。
外部のステークホルダー(顧客、パートナー企業、経営層など)とスケジュールを共有する必要がある場合も、専用ツールの方が適切なケースがあります。
エクセルファイルをメールで送付する方法では、バージョン管理が煩雑になり、常に最新の情報を共有することが難しくなります。
専用ツールであれば、閲覧権限を設定したURLを共有するだけで、常に最新のスケジュールを確認してもらえます。
また、コメント機能を使ったコミュニケーションも、ツール上で完結させることができます。
工数管理や実績の記録・分析が重要なプロジェクトでは、専用ツールの方が効率的です。
エクセルでも工数を記録することは可能ですが、集計や分析には追加の作業が必要です。
専用ツールでは、タスクごとの作業時間を記録し、予定工数と実績工数の比較、担当者別の工数集計、プロジェクト全体の工数推移などを自動的にレポート化できます。
プロジェクト完了後の振り返りや、将来の見積もり精度向上にも役立ちますよ!
複数のプロジェクトを横断的に管理する必要がある場合も、専用ツールの導入を検討すべきタイミングです。
エクセルでは、プロジェクトごとにファイルが分かれるため、複数のプロジェクトの状況を一覧で把握することが困難です。
専用ツールでは、ポートフォリオビューやダッシュボード機能により、複数のプロジェクトの進捗状況、リソースの配分状況、リスクの発生状況などを一元的に管理できます。
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)を設置している組織では、この機能が特に重要になります。
まずは新規プロジェクトから専用ツールを試用し、チームが操作に慣れてきたら既存プロジェクトも段階的に移行するというアプローチが現実的です。
また、エクセルで作成したガントチャートのデータを専用ツールにインポートできる場合も多いため、移行の手間を最小限に抑えることができます。
まとめ|今日からエクセルでガントチャートを作ってみよう
最後に、記事全体の要点を振り返りながら、ガントチャート作成に取り組むための具体的なアクションをまとめます。
ここまで読んでくださった方は、もうガントチャート作成の基礎はバッチリです!
- 追加コストがかからない(Microsoft Office導入済みなら無料)
- 学習コストが低い(使い慣れたExcelで操作可能)
- カスタマイズ性が高い(自分のプロジェクトに合わせて自由に調整)
すでにMicrosoft Officeを導入している環境であれば、新たなソフトウェアを購入することなく、今日からすぐにガントチャートの作成に取りかかることができます。
また、多くのビジネスパーソンが使い慣れているエクセルであれば、特別なトレーニングなしで操作を始められます。
この記事で解説した内容を参考に、ぜひ今日からExcelでガントチャートを作成してみてください。
ガントチャートを活用したスケジュール管理により、プロジェクトの成功率を高め、チーム全体の生産性向上につなげていただければ幸いです。


株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月にYouTuber事務所の株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場企業の子会社化を実現。2022年12月にスーツ社を新設分割し同社を商号変更、新たに株式会社スーツ設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
現在、スーツ社では、チームのタスク管理ツール「スーツアップ」の開発・運営を行い、中小企業から大企業のチームまで、日本社会全体の労働生産性の向上を目指している。