エクセルで納期管理表を作る方法|関数・テンプレート付き完全解説
「エクセルで納期管理表を作りたいけれど、どの関数を使えばいいかわからない」
「期限が近い案件を色分けして一目で把握したい」
「今日中に使える管理表を完成させたい」
このような悩みを抱えていませんか。
納期管理の悩みは、多くの実務担当者が抱える共通の課題です。特にエクセルでどこまでできるのか、具体的な方法がわからないという声をよく聞きます。
納期管理が適切にできていないと、納期遅延によるクレームや信頼低下、属人化による引き継ぎトラブル、更新漏れによるミスなど、ビジネスに深刻な影響を及ぼします。
専用ツールを導入する予算がなくても、エクセルの機能を正しく活用すれば、十分に効果的な納期管理体制を構築できます。
製造業・EC・プロジェクト管理など業種別のカスタマイズ方法も紹介しています。
目次
エクセルの納期管理の基本|メリットと必要な項目を解説
納期管理は、あらゆるビジネスにおいて欠かせない業務の一つです。
製造業では部品の入荷から製品の出荷まで、EC事業では注文から発送まで、プロジェクト管理ではタスクの期限管理まで、納期を適切にコントロールできるかどうかが顧客満足度や企業の信頼性に直結します。
そんな納期管理をエクセルで行うことは、多くの企業にとって現実的かつ効果的な選択肢となっています。
エクセルは多くのパソコンに標準搭載されているので、新しいソフトを買う必要がないのが嬉しいポイントですね!
エクセルは世界中のビジネスパーソンが日常的に使用しているツールであり、特別なソフトウェアを導入することなく、すぐに納期管理を始められる点が大きな強みです。
新たにシステムを導入する予算がない中小企業や、まずは手軽に管理体制を整えたいスタートアップにとって、エクセルは最適なファーストステップとなるでしょう。
このセクションでは、エクセルで納期管理を始める前に押さえておくべき基本事項について詳しく解説します。
納期管理が失敗する3つの原因とエクセルで解決できる理由
納期遅延が繰り返し発生している企業では、その根本原因を正しく把握できていないケースが少なくありません。
まずは納期管理が失敗する典型的な3つの原因を整理し、エクセルがそれらをどのように解決できるのかを見ていきましょう。
- 情報の分散と見える化の欠如
- 属人化による引き継ぎ困難
- 手作業による更新漏れとミス
📝 原因①:情報の分散と見える化の欠如
案件ごとの納期情報が担当者の手帳やメモ、メールの受信トレイなど複数の場所に散らばっていると、全体像を把握することが困難になります。
どの案件がいつまでに完了すべきなのか、現在どの程度進んでいるのかが一目でわからない状態では、優先順位の判断を誤りやすくなります。
【エクセルでの解決策】
エクセルを使えば、すべての案件情報を一つのファイルに集約し、納期順に並べ替えたり、進捗状況でフィルタリングしたりすることで、全体像を瞬時に把握できるようになります。
📝 原因②:属人化による引き継ぎ困難
特定の担当者だけが案件状況を把握している状態では、その人が休暇を取ったり退職したりした際に、業務が滞ってしまいます。
また、急な問い合わせに対して担当者不在時には誰も回答できないという事態も発生します。
【エクセルでの解決策】
エクセルで納期管理表を作成し、共有フォルダに保存しておけば、チーム全員が同じ情報にアクセスできるようになります。
誰がいつ見ても最新の状況がわかる体制を構築することで、属人化のリスクを大幅に軽減できます。
📝 原因③:手作業による更新漏れとミス
納期情報を手書きで管理していたり、複数のファイルに同じ情報を入力していたりすると、更新漏れや入力ミスが発生しやすくなります。
特に案件数が増えてくると、すべてを正確に管理することが難しくなり、結果として納期遅延につながります。
【エクセルでの解決策】
エクセルの関数や条件付き書式を活用すれば、残日数の自動計算や期限アラートの自動表示が可能になり、手作業によるミスを防ぐことができます。
情報の一元化・チーム共有・自動化、この3つがエクセル管理の大きなメリットです!
次のセクションでは、効果的な納期管理表を作成するために必要な項目と関数について解説します。
納期管理表に必要な6つの項目と使う関数一覧
エクセルで納期管理表を作成する際、どのような項目を設けるかによって管理のしやすさが大きく変わります。
ここでは、業種を問わず汎用的に使える6つの必須項目と、納期管理で頻繁に使用する関数を紹介します。
- 案件名(または案件ID)
- 納期
- 担当者
- ステータス
- 残日数
- 備考
| 項目名 | 役割・ポイント |
|---|---|
| 案件名/案件ID | 各案件を識別するための項目。一目で内容がわかる名称をつける |
| 納期 | 完了期限を示す最重要項目。日付形式で入力し書式設定を統一 |
| 担当者 | 責任者を明確化。問い合わせ対応がスムーズに |
| ステータス | 進捗状況を示す。プルダウンリストで入力ミスを防止 |
| 残日数 | 納期までの日数を自動計算。優先度判断が容易に |
| 備考 | 補足情報を記録。特記事項や進捗メモなどに活用 |
この6項目があれば、ほとんどの業種で基本的な納期管理ができますよ!
次に、納期管理で使用する主な関数を紹介します。
| 関数名 | 用途 |
|---|---|
| TODAY関数 | 現在の日付を自動取得。残日数計算の基準として使用 |
| DATEDIF関数 | 2つの日付の差を計算。残日数や経過日数の算出に使用 |
| IF関数 | 条件に応じて異なる値を表示。ステータスの自動判定に活用 |
| COUNTIF関数 | 条件に合致するセルの数をカウント。ステータス別件数集計に使用 |
| VLOOKUP/XLOOKUP関数 | 別の表からデータを参照。マスターデータとの連携に便利 |
これらの項目と関数を組み合わせることで、手作業を最小限に抑えた効率的な納期管理表を構築できます。
エクセルで管理できる案件数の目安と向いているケース
エクセルは非常に汎用性の高いツールですが、すべての状況において最適な選択というわけではありません。
自社の案件規模や業務特性がエクセル管理に適しているかどうかを事前に判断することで、導入後の問題を回避できます。
この範囲であれば、ファイルの動作も軽快で、スクロールやフィルター操作もストレスなく行えます。
200件から300件程度までは運用可能ですが、それ以上になるとファイルの動作が重くなったり、全体像の把握が難しくなったりする傾向があります。
列数(項目数)も重要です。15〜20列程度であれば横スクロールなしで全体を確認できますよ!
| エクセルが向いているケース | エクセルが難しいケース |
|---|---|
| 中小企業・スタートアップで専用ツールの予算確保が難しい | 数百件以上の案件を常時管理する必要がある |
| 案件の性質が比較的シンプルで複雑な工程管理が不要 | 複数拠点・複数部門でリアルタイム情報共有が必要 |
| リアルタイム同時編集が必須ではない | 承認フローや自動通知など高度な機能が必要 |
自社の状況がエクセル管理に適していると判断できた場合は、次のセクションで解説する具体的な作成手順に進みましょう。
【5ステップ】エクセルの納期管理表の作り方を完全解説
ここからは、実際にエクセルで納期管理表を作成する具体的な手順を解説します。
このセクションでは、エクセル初心者でも迷わず作業を進められるよう、5つのステップに分けて順を追って説明していきます。
各ステップの操作を完了するごとに、管理表が着実に完成に近づいていきますので、ぜひ実際にエクセルを開きながら読み進めてください。
5つのステップすべてを完了すれば、残日数の自動計算や色分けアラートなど、実務で役立つ機能が揃った管理表が完成しますよ!
作成する納期管理表は、前のセクションで紹介した6つの必須項目(案件名、納期、担当者、ステータス、残日数、備考)を基本としています。
さらに、条件付き書式による視覚的なアラート機能やプルダウンによる入力効率化など、実務で役立つ機能を盛り込んだものになります。
今日中に完成させることを目標に、一つひとつの手順を確実に進めていきましょう。
ステップ1|管理表の基本フレームを作成する
最初のステップでは、納期管理表の骨組みとなる基本フレームを作成します。
ここでしっかりとした土台を作ることで、その後の関数設定や書式設定がスムーズに進みます。
基本フレームがしっかりしていれば、後から項目を追加したりレイアウトを調整したりするのも簡単になりますよ!
📝 新規ブックの作成とシート名の変更
まず、エクセルを起動して新しいブックを作成してください。
シート名は「納期管理表」など、わかりやすい名前に変更しておくと管理しやすくなります。
シート見出しの上で右クリックし、「名前の変更」を選択することで変更できます。
次に、1行目に列見出しを入力します。
A1セルから順番に、以下の項目を入力していきましょう。
| セル | 入力内容 |
|---|---|
| A1 | No. |
| B1 | 案件名 |
| C1 | クライアント名 |
| D1 | 納期 |
| E1 | 担当者 |
| F1 | ステータス |
| G1 | 残日数 |
| H1 | 優先度 |
| I1 | 備考 |
列見出しを入力したら、見出し行の書式を整えます。
1行目全体を選択し、背景色を設定することで見出しであることが一目でわかるようになります。
「ホーム」タブの「塗りつぶしの色」から、濃い青やグレーなど落ち着いた色を選択し、文字色を白に変更すると視認性が高まります。
また、フォントを太字に設定することで、より見出しらしい印象になります。
- No.列:5〜6文字分程度
- 案件名列:20〜30文字分程度
- クライアント名列:15〜20文字分程度
- 納期列:12文字分程度
- 担当者列:10文字分程度
- ステータス列:10文字分程度
- 残日数列:8文字分程度
- 優先度列:8文字分程度
- 備考列:30文字分以上
各列の境界線をダブルクリックすると、内容に合わせて自動調整されます。
行の高さについても、見やすさを考慮して調整しましょう。
見出し行は少し高め(25〜30ピクセル程度)に設定し、データ行は標準的な高さ(18〜20ピクセル程度)にしておくとバランスが取れます。
📝 罫線の設定方法
データ入力範囲を明確にするために罫線を設定します。
まず、見出し行を含むA1セルから想定されるデータ範囲(例えばI100など)までを選択します。
「ホーム」タブの「罫線」ボタンから「格子」を選択すると、選択範囲全体に罫線が引かれます。
見出し行の下には太い罫線を引くと、見出しとデータの区切りがより明確になります。
最後に、このステップで作成した基本フレームを保存します。
ファイル名は「納期管理表_20XX年XX月」のように、作成時期がわかる名前をつけておくと後から探しやすくなります。
また、定期的なバックアップを忘れずに行いましょう。
基本フレームが完成したら、2行目以降にサンプルデータを数件入力しておくと、次のステップで関数や条件付き書式を設定する際に動作確認がしやすくなりますよ!
「No.」列には1から連番を、「案件名」には「テスト案件A」などの仮データを、「納期」には今日から数日後の日付を入力しておきましょう。
ステップ2|残日数を自動計算する関数を設定する
基本フレームが完成したら、次は納期管理の要となる残日数の自動計算機能を設定します。
この機能があることで、毎日手動で残日数を更新する手間がなくなり、常に最新の状況を把握できるようになります。
ファイルを開くたびに自動で残日数が更新されるので、うっかり更新し忘れて期限を見落とす心配がなくなりますよ!
残日数を計算するには、納期の日付から今日の日付を引く必要があります。
エクセルでは、TODAY関数を使用することで現在の日付を自動取得できるため、この関数を活用した計算式を設定します。
📝 基本の残日数計算式
残日数を表示するセル(例ではG2セル、「残日数」列の最初のデータ行)を選択してください。
そこに以下の数式を入力します。
=D2-TODAY()
この数式は、D2セル(納期が入力されているセル)の日付から、TODAY関数で取得した今日の日付を引いて、残日数を算出するものです。
数式を入力してEnterキーを押すと、納期までの残日数が数値で表示されます。
例えば、納期が今日から5日後であれば「5」と表示され、納期が過ぎていれば「-1」「-2」のようにマイナスの値が表示されます。
この数式を他の行にも適用するには、数式を入力したセルを選択し、セル右下の小さな四角(フィルハンドル)をドラッグして下方向にコピーします。
または、数式を入力したセルをコピーし、適用したい範囲を選択して貼り付けることもできます。
納期が未入力の場合に空欄を表示したい場合
=IF(D2=””,””,D2-TODAY())
この数式は、D2セルが空欄の場合は何も表示せず、日付が入力されている場合のみ残日数を計算します。
さらに、残日数に応じて「本日期限」「期限超過」などの文字を表示したい場合は、次のような数式を使用します。
📝 状況表示付きの数式
=IF(D2=””,””,IF(D2-TODAY()<0,”期限超過”,IF(D2-TODAY()=0,”本日期限”,D2-TODAY()&”日”)))
この数式では、以下のように表示されます。
| 条件 | 表示内容 |
|---|---|
| 納期が過ぎている | 期限超過 |
| 納期が当日 | 本日期限 |
| 納期まで余裕がある | ○日 |
実務では状況が一目でわかりやすくなるため、このような表示形式を採用する企業も多いですよ!
なお、DATEDIF関数を使用する方法もあります。
DATEDIF関数は、2つの日付の差を年・月・日単位で計算できる関数です。
=DATEDIF(TODAY(),D2,”D”)
この数式は、今日から納期までの日数を計算します。
- 今日の日付:「0」または「本日期限」と表示されるか
- 過去の日付:マイナス値または「期限超過」と表示されるか
- 未来の日付:正しい残日数が表示されるか
残日数の計算式を設定したら、必ずテストデータで動作確認を行ってください。
特に、納期が過去の場合にマイナス値や「期限超過」が正しく表示されるかどうかは、納期管理において重要なポイントです。
ステップ3|条件付き書式で期限アラートを色付けする
残日数の自動計算ができるようになったら、次は視覚的にアラートを表示する条件付き書式を設定します。
条件付き書式を使えば、期限が近い案件や期限を超過した案件を色で識別できるようになり、一覧表を見ただけで対応が必要な案件を即座に把握できます。
色分けがあると、朝一番に管理表を開いた瞬間に「今日対応すべき案件」がパッと目に入ってきますよ!
条件付き書式とは、セルの値が特定の条件を満たした場合に、自動的に書式(背景色、文字色、フォントなど)を変更する機能です。
納期管理では、残日数に応じて以下のような色分けを行うのが一般的です。
| 条件 | 推奨色 |
|---|---|
| 期限超過(残日数がマイナス) | 赤色 |
| 期限3日以内 | 黄色またはオレンジ色 |
| 期限7日以内 | 薄い黄色 |
| 期限に余裕がある | 緑色または色なし |
では、実際に条件付き書式を設定していきましょう。
まず、色付けを適用したい範囲を選択します。
残日数の列全体に適用する場合はG列のデータ範囲(例えばG2からG100)を選択し、行全体に適用する場合は表全体のデータ範囲(例えばA2からI100)を選択します。
範囲を選択したら、「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、数式入力欄に条件式を入力します。
数式欄に以下を入力してください。
=$G2<0
この数式は、G列の残日数が0未満(マイナス)の場合に条件が成立することを意味しています。
$G2のようにG列を絶対参照にすることで、行全体に適用した際も正しく機能します。
数式を入力したら、「書式」ボタンをクリックして書式設定ダイアログを開いてください。
「塗りつぶし」タブで赤色を選択し、必要に応じて「フォント」タブで文字色を白に変更します。
再度「条件付き書式」から「新しいルール」を選択し、以下の数式を入力します。
=AND($G2>=0,$G2<=3)
この数式は、残日数が0以上かつ3以下の場合に条件が成立します。
書式は背景色を黄色またはオレンジ色に設定して完了です。
同様に「新しいルール」を選択し、以下の数式を入力します。
=AND($G2>3,$G2<=7)
この数式は、残日数が3より大きく7以下の場合に条件が成立します。
書式は背景色を薄い黄色に設定して完了です。
必要に応じて、以下の数式で緑色設定も追加できます。
=$G2>7
この数式は、残日数が7より大きい場合に条件が成立します。
書式は背景色を薄い緑色に設定して完了です。
緑色の設定は省略して色なしのままにしておく方が、注意が必要な案件がより目立つのでおすすめです!
すべてのルールを設定したら、「条件付き書式」から「ルールの管理」を選択して、ルールの優先順位を確認します。
複数の条件が同時に成立する可能性がある場合、リストの上位にあるルールが優先されます。
- 1位:期限超過(赤)
- 2位:期限3日以内(黄)
- 3位:期限7日以内(薄黄)
- 4位:期限に余裕あり(緑)※任意
設定が完了したら、テストデータで動作確認を行います。
納期列に過去の日付、今日から3日以内の日付、今日から7日以内の日付、8日以上先の日付をそれぞれ入力し、設定した色が正しく表示されることを確認してください。
条件付き書式が正しく機能すれば、管理表を開いた瞬間に、どの案件に注意が必要かを視覚的に判断できるようになります。
毎朝の業務開始時に管理表を確認する習慣をつければ、納期遅延のリスクを大幅に軽減できるでしょう。
ステップ4|ステータス管理をプルダウンで効率化する
条件付き書式の設定が完了したら、次はステータス列にプルダウンリストを設定して、入力作業を効率化します。
プルダウンリストを使うことで、入力内容を統一し、タイプミスによる集計エラーを防ぐことができます。
「進行中」と「進行中 」(全角スペース付き)のように微妙に違う入力があると、フィルターや集計がうまく機能しなくなります。プルダウンで統一しておけば安心ですよ!
ステータスとして設定する選択肢は、自社の業務フローに合わせて決定します。
一般的によく使われる選択肢としては、「未着手」「進行中」「確認待ち」「完了」「保留」「キャンセル」などがあります。
プルダウンリストを設定する方法は複数ありますが、ここでは最も汎用的な「データの入力規則」機能を使った方法を解説します。
ステータス列のデータ範囲(例えばF2からF100)を選択します。
「データ」タブの「データの入力規則」をクリックします。
データの入力規則ダイアログが表示されたら、「入力値の種類」で「リスト」を選択します。
「元の値」欄に、プルダウンに表示したい選択肢をカンマ区切りで入力します。
未着手,進行中,確認待ち,完了,保留,キャンセル
入力が完了したら「OK」をクリックします。
ステータス列のセルをクリックすると、ドロップダウン矢印が表示され、選択肢から値を選べるようになります。
📝 セル範囲を参照する方法(応用)
より柔軟な運用を行いたい場合は、選択肢をシート上のセル範囲として定義する方法もあります。
例えば、シートの端(例えばZ列)に選択肢のリストを縦に入力しておき、「元の値」欄でそのセル範囲を参照します。
=$Z$1:$Z$6
この方法のメリットは、選択肢を変更したい場合にセルの値を編集するだけで済む点です。
データの入力規則を再設定する必要がなくなるため、運用中の変更が容易になります。
プルダウンリストの設定と併せて、条件付き書式でステータスに応じた色分けを行うとさらに視認性が向上します。
ステータス列に対する条件付き書式の設定方法は、残日数の場合と基本的に同じです。
ステータス列のデータ範囲を選択し、「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、以下のような数式を入力します。
=$F2=”完了”
書式で背景色を薄い緑色に設定すれば、完了した案件が一目でわかるようになります。
同様に、他のステータスに対しても条件付き書式を追加していきましょう。
担当者列や優先度列にもプルダウンリストを設定しておくと、入力作業がさらに効率化されますよ!
担当者列には部署メンバーの名前を、優先度列には「高」「中」「低」などの選択肢を設定しておくとよいでしょう。
ステップ4|ステータス管理をプルダウンで効率化する
条件付き書式の設定が完了したら、次はステータス列にプルダウンリストを設定して、入力作業を効率化します。
プルダウンリストを使うことで、入力内容を統一し、タイプミスによる集計エラーを防ぐことができます。
「進行中」と「進行中 」(全角スペース付き)のように微妙に違う入力があると、フィルターや集計がうまく機能しなくなります。プルダウンで統一しておけば安心ですよ!
ステータスとして設定する選択肢は、自社の業務フローに合わせて決定します。
一般的によく使われる選択肢としては、「未着手」「進行中」「確認待ち」「完了」「保留」「キャンセル」などがあります。
プルダウンリストを設定する方法は複数ありますが、ここでは最も汎用的な「データの入力規則」機能を使った方法を解説します。
ステータス列のデータ範囲(例えばF2からF100)を選択します。
「データ」タブの「データの入力規則」をクリックします。
データの入力規則ダイアログが表示されたら、「入力値の種類」で「リスト」を選択します。
「元の値」欄に、プルダウンに表示したい選択肢をカンマ区切りで入力します。
未着手,進行中,確認待ち,完了,保留,キャンセル
入力が完了したら「OK」をクリックします。
ステータス列のセルをクリックすると、ドロップダウン矢印が表示され、選択肢から値を選べるようになります。
📝 セル範囲を参照する方法(応用)
より柔軟な運用を行いたい場合は、選択肢をシート上のセル範囲として定義する方法もあります。
例えば、シートの端(例えばZ列)に選択肢のリストを縦に入力しておき、「元の値」欄でそのセル範囲を参照します。
=$Z$1:$Z$6
この方法のメリットは、選択肢を変更したい場合にセルの値を編集するだけで済む点です。
データの入力規則を再設定する必要がなくなるため、運用中の変更が容易になります。
プルダウンリストの設定と併せて、条件付き書式でステータスに応じた色分けを行うとさらに視認性が向上します。
- 完了:緑色の背景
- 保留:グレーの背景
- キャンセル:取り消し線付きの文字
ステータス列に対する条件付き書式の設定方法は、残日数の場合と基本的に同じです。
ステータス列のデータ範囲を選択し、「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、以下のような数式を入力します。
=$F2=”完了”
書式で背景色を薄い緑色に設定すれば、完了した案件が一目でわかるようになります。
同様に、他のステータスに対しても条件付き書式を追加していきましょう。
担当者列や優先度列にもプルダウンリストを設定しておくと、入力作業がさらに効率化されますよ!
担当者列には部署メンバーの名前を、優先度列には「高」「中」「低」などの選択肢を設定しておくとよいでしょう。
ステップ5|フィルターとソートで優先度を即把握する
最後のステップでは、フィルター機能とソート機能を設定して、大量の案件から必要な情報を素早く抽出できる設定についてです。
これらの機能を活用することで、日常の運用効率が大幅に向上します。
案件が50件、100件と増えてきても、フィルターとソートを使いこなせば必要な情報にすぐアクセスできますよ!
📝 フィルター機能の設定方法
フィルター機能を設定するには、まず表の見出し行(1行目)のいずれかのセルを選択します。
次に、「データ」タブの「フィルター」ボタンをクリックします。
または、キーボードショートカット「Ctrl + Shift + L」でも同じ操作ができます。
フィルターが設定されると、各列の見出しセルにドロップダウン矢印が表示されます。
この矢印をクリックすることで、その列の値に基づいたフィルタリングが可能になります。
- 担当者列のフィルター:特定の担当者が抱えている案件だけを表示
- ステータス列のフィルター:「進行中」の案件だけを抽出、「完了」の案件を非表示に
- 複合条件:「田中さんが担当で、かつ進行中の案件」といった絞り込み
フィルター機能をさらに活用するために、日付フィルターの使い方も覚えておきましょう。
納期列のフィルター矢印をクリックし、「日付フィルター」を選択すると、「今日」「今週」「来週」「今月」など、期間に基づいたフィルタリングができます。
「来週」でフィルタリングすれば、来週が納期の案件を一覧表示できるため、週次の計画立案に役立ちます。
数値フィルターを使えば、残日数に基づいたフィルタリングも可能です。「指定の値以下」で「3」と入力すれば、残日数が3日以下の緊急案件だけを抽出できますよ!
次に、ソート機能の活用方法を解説します。
ソート機能を使えば、特定の列の値に基づいて行全体を並べ替えることができます。
納期順に並べ替えれば、直近の納期から順に案件を確認できますし、担当者順に並べ替えれば、各担当者の案件をまとめて確認できます。
📝 基本的なソート操作
並べ替えの基準にしたい列のセルを選択し、「データ」タブの「昇順」または「降順」ボタンをクリックするだけです。
納期列を選択して「昇順」でソートすれば、納期が近い順に並べ替えられます。
複数の条件で並べ替えたい場合は、「データ」タブの「並べ替え」ボタンをクリックして、並べ替えダイアログを開きます。
「レベルの追加」ボタンで条件を追加し、例えば「第1条件:担当者で昇順」「第2条件:納期で昇順」と設定すれば、担当者ごとにグループ化され、各グループ内では納期順に並ぶ表示になります。
・朝の業務開始時:「残日数で昇順ソート」をかけて緊急案件から確認
・週末の棚卸し:「ステータスでフィルター」をかけて未完了案件を確認
・担当者別ミーティング:「担当者でフィルター」をかけて個別の案件を確認
フィルターとソートを使いこなすことで、どんなに案件数が増えても必要な情報に素早くアクセスできるようになります。
ここまでの5つのステップを実行すれば、残日数の自動計算、視覚的なアラート表示、プルダウンによる入力効率化、フィルターとソートによる柔軟な表示切替といった機能を備えた、実用的な納期管理表が完成します。
次のセクションでは、ここで使用した関数式や条件付き書式の設定をまとめて紹介しますので、作成中や運用中の参照用としてご活用ください!
すぐ使える!エクセルの納期管理の関数式・条件付き書式まとめ
このセクションでは、納期管理表の作成や運用中にすぐ参照できるよう、関数式と条件付き書式の設定をまとめて紹介します。
前のセクションで解説した内容に加え、より実践的なバリエーションも含めていますので、自社の運用に合わせてカスタマイズしてご活用ください。
ここで紹介する数式はすべてコピペで使用できるよう、汎用的な形式で記載しています。
数式中のセル参照(D2やG2など)は、ご自身の管理表の列配置に合わせて適宜変更してくださいね
残日数計算の関数式(TODAY・DATEDIF)
残日数の計算は納期管理の根幹となる機能です。
ここでは、基本的な計算式から応用的なものまで、複数のパターンを紹介します。
📝 基本の残日数計算
最もシンプルな残日数計算は、納期から今日の日付を引く方法です。
納期がD列に入力されており、残日数をG列に表示する場合、G2セルに以下の数式を入力します。
=D2-TODAY()
この数式を入力すると、納期までの残日数が数値で表示されます。
納期が過ぎている場合はマイナスの値となり、例えば1日超過していれば「-1」と表示されます。
TODAY関数は現在の日付を自動取得するため、ファイルを開くたびに残日数が自動更新されます。
TODAY関数のおかげで、毎日の日付更新作業が不要になるのが便利ですね
📝 空欄対策付きの残日数計算
納期が未入力の場合にエラーや0が表示されることを防ぎたい場合は、IF関数を組み合わせた以下の数式を使用します。
=IF(D2=””,””,D2-TODAY())
この数式では、D2セルが空欄の場合は何も表示せず、日付が入力されている場合のみ計算を実行します。
これにより、データが入力されていない行に不要な表示がされることを防げます。
📝 状態を文字で表示する数式
残日数をより直感的に表示したい場合は、数値に「日」という単位をつけたり、特定の状態を文字で表示したりする数式が便利です。
=IF(D2=””,””,IF(D2-TODAY()<0,”期限超過”,IF(D2-TODAY()=0,”本日期限”,D2-TODAY()&”日”)))
この数式では、納期を過ぎていれば「期限超過」、当日であれば「本日期限」、それ以外は「5日」のように数値に「日」をつけて表示します。
管理表を見た際に、状況が文字で伝わるため理解しやすくなります。
📝 DATEDIF関数を使う方法
DATEDIF関数は、開始日と終了日の間の日数、月数、年数を計算できる関数です。
=DATEDIF(TODAY(),D2,”D”)
この数式は、今日から納期までの日数を計算します。
第3引数の「D」は日数(Days)を意味し、「M」にすれば月数、「Y」にすれば年数を計算できます。
エラー処理を含めた実用的な数式は以下のとおりです。
=IF(D2=””,””,IF(D2<TODAY(),”期限超過”,DATEDIF(TODAY(),D2,”D”)&”日”))
この数式では、納期が過ぎている場合は「期限超過」と表示し、そうでない場合はDATEDIF関数で残日数を計算して「○日」形式で表示します。
📝 営業日ベースの残日数計算(土日除外)
土日を除いた営業日ベースで残日数を計算したい場合は、NETWORKDAYS関数を使用します。
=NETWORKDAYS(TODAY(),D2)
この数式は、今日から納期までの営業日数(土日を除く)を計算します。
祝日も除外したい場合は、祝日リストを別途用意し、第3引数で参照します。
=NETWORKDAYS(TODAY(),D2,祝日リストの範囲)
例えば、祝日リストがZ1からZ20に入力されている場合は、=NETWORKDAYS(TODAY(),D2,Z$1:Z$20)のように記述します
・=D2-TODAY():シンプルな残日数計算
・=IF(D2=””,””,D2-TODAY()):空欄対策付き
・=NETWORKDAYS(TODAY(),D2):営業日ベース
ステータス自動判定のIF関数式
残日数やその他の条件に応じて、ステータスを自動的に判定・表示する関数式を紹介します。
これらの数式を活用することで、手動でのステータス更新の手間を省き、入力漏れによる管理ミスを防ぐことができます。
📝 残日数に基づく基本のステータス判定
残日数がG列に入力されており、自動判定結果をH列に表示する場合を想定しています。
=IF(G2=””,””,IF(G2<0,”要対応:期限超過”,IF(G2<=3,”要注意:期限間近”,IF(G2<=7,”通常:今週対応”,”余裕あり”))))
この数式では、残日数がマイナスの場合は「要対応:期限超過」、3日以内の場合は「要注意:期限間近」、7日以内の場合は「通常:今週対応」、それ以上の場合は「余裕あり」と表示します。
自社の業務リズムに合わせて、日数の閾値や表示文言を調整してくださいね
📝 手動ステータスと組み合わせた判定
手動入力のステータスと組み合わせて、完了済みの案件を考慮した判定を行いたい場合は、以下の数式を使用します。
ステータスがF列に入力されている場合を想定しています。
=IF(F2=”完了”,”完了”,IF(F2=”キャンセル”,”キャンセル”,IF(G2<0,”期限超過”,IF(G2<=3,”期限間近”,”進行中”))))
この数式では、手動で「完了」または「キャンセル」が入力されている場合はその値をそのまま表示し、そうでない場合は残日数に基づいて自動判定を行います。
これにより、完了処理は手動で行いつつ、進行中の案件については自動でアラート表示ができます。
📝 IFS関数を使ったシンプルな記述(Excel 2019以降)
複数の条件を組み合わせた、より複雑な判定を行いたい場合はIFS関数が便利です。
IFS関数はExcel 2019以降で使用可能で、複数の条件分岐をよりシンプルに記述できます。
=IFS(F2=”完了”,”完了”,F2=”キャンセル”,”キャンセル”,G2<0,”期限超過”,G2<=3,”期限間近”,G2<=7,”今週対応”,TRUE,”余裕あり”)
IFS関数では、条件と結果のペアを順番に記述し、最後にTRUEと記述することで「それ以外の場合」を表現できます。
IF関数をネストするよりも可読性が高く、条件の追加や変更も容易です。
IFS関数は条件が多いときに特に便利です。ただし、Excel 2016以前をお使いの方はIF関数のネストで対応してください
📝 進捗率を考慮した高度な判定
進捗率を考慮した判定を行いたい場合は、進捗率の列を追加し、以下のような数式を使用します。
進捗率がI列にパーセンテージで入力されている場合を想定しています。
=IF(I2>=1,”完了”,IF(AND(G2<0,I2<1),”遅延中”,IF(AND(G2<=3,I2<0.8),”要注意”,IF(I2>=0.5,”順調”,”着手済み”))))
この数式では、進捗率100%以上で「完了」、期限超過かつ未完了で「遅延中」、期限3日以内かつ進捗80%未満で「要注意」、進捗50%以上で「順調」、それ以外で「着手済み」と判定します。
進捗率と残日数の両方を考慮することで、より実態に即した状況把握が可能になります。
- IF関数のネスト:複数条件を順番に判定
- IFS関数:Excel 2019以降で使えるシンプルな記法
- AND関数との組み合わせ:複合条件での高度な判定
期限アラートの条件付き書式ルール設定例
条件付き書式を使った視覚的なアラート設定について、実務でよく使われるパターンをまとめて紹介します。
これらの設定を適用することで、管理表を開いた瞬間に対応が必要な案件を識別できるようになります。
- 適用範囲を選択
- 「ホーム」タブ→「条件付き書式」→「新しいルール」
- 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択
📝 期限超過を赤色で表示
期限超過(残日数がマイナス)の場合に行全体を赤色にする設定では、適用範囲として表全体(例:A2:I100)を選択し、以下の数式を入力します。
=$G2<0
書式設定では、塗りつぶしの色を赤(RGB: 255, 199, 206など薄い赤、または255, 0, 0の濃い赤)に設定します。
濃い赤を使用する場合は、文字色を白に変更すると視認性が向上します。
📝 期限当日をオレンジ色で表示
期限当日の場合にオレンジ色にする設定では、以下の数式を使用します。
=$G2=0
書式設定では、塗りつぶしの色をオレンジ(RGB: 255, 165, 0)または濃い黄色に設定します。
📝 期限3日以内を黄色で表示
期限3日以内の場合に黄色にする設定では、以下の数式を使用します。
=AND($G2>0,$G2<=3)
書式設定では、塗りつぶしの色を黄色(RGB: 255, 255, 0)または薄いオレンジに設定します。
📝 期限7日以内を薄い黄色で表示
期限7日以内の場合に薄い黄色にする設定では、以下の数式を使用します。
=AND($G2>3,$G2<=7)
書式設定では、塗りつぶしの色を薄い黄色(RGB: 255, 255, 204)に設定します。
色の段階を「赤→オレンジ→黄→薄黄」とすることで、緊急度が直感的に伝わりますね
📝 完了案件をグレーアウト
完了した案件をグレーアウトする設定も便利です。
ステータス列(F列)の値が「完了」の場合に行全体をグレーにし、文字色も薄くすることで、対応が不要な案件を視覚的に区別できます。
=$F2=”完了”
書式設定では、塗りつぶしの色を薄いグレー(RGB: 217, 217, 217)に、文字色を濃いグレー(RGB: 128, 128, 128)に設定します。
📝 キャンセル案件に取り消し線
キャンセルされた案件に取り消し線を引く設定も実務で役立ちます。
=$F2=”キャンセル”
書式設定では、「フォント」タブで「取り消し線」にチェックを入れ、文字色をグレーに設定します。
「条件付き書式」から「ルールの管理」を開き、優先度の高いルールがリストの上位に来るよう並べ替えてください。
一般的には、「期限超過」を最優先にし、「完了」「キャンセル」をその次に、残日数に基づくアラートを下位に配置します。
これにより、完了済みの案件は期限超過であってもグレー表示となり、対応が必要な案件だけが色付きで強調されます。
| 条件 | 数式 | 推奨色 |
|---|---|---|
| 期限超過 | =$G2<0 | 赤 |
| 期限当日 | =$G2=0 | オレンジ |
| 期限3日以内 | =AND($G2>0,$G2<=3) | 黄 |
| 期限7日以内 | =AND($G2>3,$G2<=7) | 薄黄 |
| 完了 | =$F2=”完了” | グレー |
| キャンセル | =$F2=”キャンセル” | グレー+取消線 |
納期超過件数を集計するダッシュボード用関数
管理表の上部やサマリーシートに、納期超過件数や完了率などの集計値を表示することで、全体状況を俯瞰的に把握できるようになります。
ここでは、ダッシュボード作成に役立つ集計関数を紹介します。
📝 納期超過件数のカウント
納期超過件数をカウントするには、COUNTIF関数を使用します。
残日数がG列に入力されている場合、以下の数式で期限超過の案件数を集計できます。
=COUNTIF(G2:G100,”<0″)
この数式は、G2からG100の範囲で、値が0未満(マイナス)のセルの数をカウントします。
結果として、納期を超過している案件の件数が表示されます。
📝 期限3日以内の案件数カウント
期限3日以内の案件数をカウントする場合は、COUNTIFS関数を使用して複数条件を指定します。
=COUNTIFS(G2:G100,”>=0″,G2:G100,”<=3″)
この数式は、残日数が0以上かつ3以下の案件数をカウントします。
期限超過は含まず、期限間近の案件だけを集計できます。
COUNTIF関数は1つの条件、COUNTIFS関数は複数条件で使い分けると覚えておくと便利です
📝 ステータス別の件数カウント
ステータス別の件数をカウントするには、ステータス列に対してCOUNTIF関数を使用します。
ステータスがF列に入力されている場合、以下の数式で各ステータスの件数を集計できます。
=COUNTIF(F2:F100,”進行中”)
=COUNTIF(F2:F100,”完了”)
=COUNTIF(F2:F100,”保留”)
これらの数式をダッシュボードエリアに配置し、ラベルと組み合わせて表示することで、「進行中:15件」「完了:32件」「保留:3件」のように現在の状況を一目で確認できます。
📝 完了率の計算
完了率を計算するには、完了件数を全体件数で割ります。
空白行を除いた正確な計算を行うため、COUNTA関数で入力済み件数をカウントします。
=COUNTIF(F2:F100,”完了”)/COUNTA(F2:F100)
この数式の結果を、セルの書式設定でパーセンテージ形式に変更すると、「68%」のように表示されます。
完了率をダッシュボードに表示しておくと、プロジェクト全体の進捗が一目でわかりますね
📝 担当者別の案件数カウント
担当者別の案件数を集計したい場合も、COUNTIF関数を使用します。
担当者がE列に入力されている場合、以下の数式で特定の担当者の案件数をカウントできます。
=COUNTIF(E2:E100,”田中”)
複数の条件を組み合わせて、「田中さんの進行中案件数」のような集計を行いたい場合は、COUNTIFS関数を使用します。
=COUNTIFS(E2:E100,”田中”,F2:F100,”進行中”)
📝 今月納期の案件数カウント
今月が納期の案件数をカウントするには、SUMPRODUCT関数を使用する方法が便利です。
納期がD列に入力されている場合、以下の数式で今月納期の案件数を集計できます。
=SUMPRODUCT((MONTH(D2:D100)=MONTH(TODAY()))*(YEAR(D2:D100)=YEAR(TODAY()))*1)
この数式は、納期の月と年が今日の月と年と一致する案件の数をカウントします。
月次の業務量把握に役立ちます。
集計エリアの背景色を変えたり、罫線で区切ったりすることで、データ入力エリアと視覚的に区別するのがおすすめです
| 集計項目 | 関数式 |
|---|---|
| 納期超過件数 | =COUNTIF(G2:G100,”<0″) |
| 期限3日以内 | =COUNTIFS(G2:G100,”>=0″,G2:G100,”<=3″) |
| ステータス別件数 | =COUNTIF(F2:F100,”進行中”) |
| 完了率 | =COUNTIF(F2:F100,”完了”)/COUNTA(F2:F100) |
| 担当者別件数 | =COUNTIF(E2:E100,”田中”) |
| 今月納期件数 | =SUMPRODUCT((MONTH(D2:D100)=MONTH(TODAY()))*(YEAR(D2:D100)=YEAR(TODAY()))*1) |
- COUNTIF/COUNTIFS関数:条件に合う件数をカウント
- COUNTA関数:空白以外のセル数をカウント
- SUMPRODUCT関数:複雑な条件での集計に対応
カレンダー形式でエクセルの納期管理を視覚化する方法
これまで解説してきた一覧形式の納期管理表は、案件ごとの詳細情報を管理するのに適しています。
しかし、月単位で納期の分布を俯瞰したい場合にはカレンダー形式の管理表が効果的です。
カレンダー形式では、どの日に何件の納期が集中しているかが視覚的に把握できます。
業務の繁閑を事前に予測して、リソース配分を調整することも可能です。
壁掛けカレンダーのような見た目で、チーム全員が直感的に納期を把握できるのがポイントです!
このセクションでは、エクセルでカレンダー形式の納期管理表を作成する方法と、一覧形式との使い分けポイントについて解説します。
月間スケジュールの把握や、チーム全体での納期共有に活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
月間カレンダー型の管理表レイアウトと作成手順
カレンダー形式の納期管理表は、横軸に曜日、縦軸に週を配置し、各日付のセルに該当する案件を表示するレイアウトです。
壁掛けカレンダーのような見た目になるため、直感的に納期の分布を把握できます。
ここでは、ゼロからカレンダー形式の管理表を作成する手順を詳しく解説します。
📝 カレンダーの基本構造を設計する
まず、新しいシートを作成し、カレンダーの基本構造を設計します。
1行目にはカレンダーのタイトルとして「2024年1月 納期カレンダー」のように年月を入力します。
このセルはA1からG1までを結合し、中央揃えで大きめのフォントサイズに設定すると見栄えがよくなります。
2行目には曜日の見出しを配置します。
A2セルから順に「日」「月」「火」「水」「木」「金」「土」と入力します。
日曜始まりが一般的ですが、業務の都合で月曜始まりにしたい場合は順序を変更してください。
曜日の行は背景色を設定し、見出しであることが明確にわかるようにします。
日曜日のセルは薄い赤、土曜日のセルは薄い青に設定すると、休日が視覚的に区別できます。
3行目以降にカレンダーの日付セルを配置します。
1か月分のカレンダーを表示するには、最大で6週間分(6行)が必要です。
各セルは、上部に日付を表示し、下部に案件名を入力できるよう、縦に十分な高さを確保します。
行の高さは60から80ピクセル程度に設定するとよいでしょう。
日付の入力方法には、手動入力と数式による自動生成の2つの方法があります。
| 入力方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 手動入力 | 設定がシンプルで理解しやすい | 毎月書き換えが必要 |
| 数式による自動生成 | 年月変更で自動更新 | 数式の設定がやや複雑 |
数式の設定が複雑に感じる場合は、手動入力でも十分実用的です。毎月5分程度で更新できますよ!
📝 数式で日付を自動生成する方法
数式で日付を自動生成する場合の設定方法を説明します。
まず、カレンダーの年月を入力するセルを用意します。
例えば、I1セルに年(2024)、J1セルに月(1)を入力するエリアを作成します。
次に、カレンダーの最初のセル(A3)に、その月の1日が何曜日かを計算し、適切な位置に1日を配置する数式を入力します。
=IF(WEEKDAY(DATE(I$1,J$1,1))=1,DATE(I$1,J$1,1),"")
この数式は、指定した年月の1日が日曜日(WEEKDAY関数で1)の場合にその日付を表示し、そうでない場合は空欄にします。
B3セル以降は、対応する曜日に合わせて数式を調整します。
=IF(A3="",IF(WEEKDAY(DATE(I$1,J$1,1))=COLUMN(),DATE(I$1,J$1,1),""),IF(MONTH(A3+1)=J$1,A3+1,""))
日付の配置ができたら、各日付セルへの案件表示方法を設定します。
最もシンプルな方法は、日付の下に直接案件名を手入力することです。
セル内で改行するには、Alt+Enterキーを使用します。
日付を上部に小さく表示し、その下に案件名を入力するレイアウトにすると見やすくなります。
より高度な方法として、別シートの一覧表から該当日の案件を自動取得する方法もあります。
FILTER関数(Excel 2019以降)を使用すると、納期が該当日の案件を抽出できます。
=TEXTJOIN(CHAR(10),TRUE,FILTER(案件一覧!B$2:B$100,案件一覧!D$2:D$100=A3,""))
この数式は、案件一覧シートのD列(納期)がカレンダーの日付と一致する案件のB列(案件名)を、改行で区切って表示します。
TEXTJOIN関数の第2引数をTRUEにすることで、空白は無視されます。
📝 条件付き書式で視認性を高める
カレンダーの視認性を高めるために、条件付き書式を設定することをおすすめします。
今日の日付のセルを強調表示する設定は以下のとおりです。
=A3=TODAY()
書式設定で背景色を薄い黄色や水色に設定すると、今日の位置が一目でわかります。
また、土日の列全体に色を付ける設定も便利です。
A列(日曜日)全体を選択し、背景色を薄い赤に設定します。
G列(土曜日)全体を選択し、背景色を薄い青に設定します。
印刷して壁に貼りたい場合は、「ページレイアウト」タブから印刷範囲を設定し、A4横向きで1ページに収まるよう調整しましょう!
カレンダー形式の管理表が完成したら、印刷設定も確認しておきましょう。
「ページレイアウト」タブから印刷範囲を設定し、1ページに収まるよう倍率を調整します。
A4横向きで印刷すると、壁に貼って共有するのに適したサイズになります。
カレンダー形式と一覧形式の使い分けポイント
カレンダー形式と一覧形式には、それぞれ異なる強みがあります。
自社の業務特性や管理の目的に応じて、適切な形式を選択するか、両方を併用することで、より効果的な納期管理が実現できます。
ここでは、それぞれの形式のメリット・デメリットと、具体的な使い分けの指針を解説します。
- 月単位での納期分布が視覚的に把握できる
- チームでの共有に適している(印刷・掲示が容易)
- 日付ベースでの思考・計画立案がしやすい
どの週に納期が集中しているか、月末に案件が偏っていないかなど、時間軸に沿った全体像を一目で確認できます。
これにより、業務の繁閑を事前に予測し、人員配置や作業スケジュールの調整が可能になります。
印刷して壁に掲示したり、会議室のホワイトボード横に貼ったりすることで、チーム全員が同じ情報を共有できます。
朝礼やミーティングで「今週の納期」を確認する際にも、カレンダー形式は直感的でわかりやすいです。
「15日までに終わらせる案件」「月末の納品に向けた準備」など、日付を軸にした計画が立てやすくなりますね!
特に、複数の案件が同じ日に納期を迎える場合、カレンダー形式ならその重なりが視覚的に明確になります。
- 案件の詳細情報を表示しにくい
- 案件数が多いと見づらくなる
- フィルターやソートができない
カレンダーの各日付セルには限られたスペースしかないため、案件名程度の情報しか表示できません。
担当者、ステータス、備考などの詳細情報は別途確認する必要があります。
1日に複数の納期がある場合、セル内に案件名が収まりきらず、表示が切れたり読みにくくなったりします。
案件数が多い業務では、カレンダー形式だけでの管理は難しいでしょう。
- 案件ごとの詳細情報を一元管理できる
- フィルターとソート機能を活用できる
- 関数や条件付き書式との相性がよい
案件名、納期、担当者、ステータス、残日数、備考など、必要な情報をすべて1行に集約できるため、個別案件の状況確認が容易です。
「田中さんの案件だけ表示」「残日数順に並べ替え」といった操作が簡単にでき、目的に応じた情報抽出が可能です。
案件数が増えても、必要な情報に素早くアクセスできます。
残日数の自動計算、期限アラートの色分け、ステータス別の集計など、エクセルの機能を最大限に活用できます。
- 時間軸での俯瞰がしにくい
- 印刷時のレイアウト調整が必要
案件が行として並んでいるため、「来週は何件の納期があるか」「月末に向けて案件が増えているか」といった時間軸での傾向を把握するには、フィルターやソートの操作が必要です。
また、案件数が多いと複数ページにわたるため、壁に掲示するような用途には向いていません。
それぞれの特性を理解した上で、業務に合った使い分けをしていきましょう!
| 比較項目 | カレンダー形式 | 一覧形式 |
|---|---|---|
| 時間軸での把握 | ◎ 優れている | △ 操作が必要 |
| 詳細情報の管理 | △ 限定的 | ◎ 優れている |
| フィルター・ソート | ✕ 不可 | ◎ 可能 |
| チーム共有 | ◎ 印刷・掲示向き | △ ページ数が多い |
| 関数・条件付き書式 | ○ 一部対応 | ◎ フル活用可能 |
📝 おすすめの使い分け指針
これらの特性を踏まえた使い分けの指針として、以下のような運用をおすすめします。
日常的な案件管理には一覧形式をメインで使用し、個別案件の進捗確認、ステータス更新、詳細情報の参照に活用します。
毎日の業務開始時に一覧形式の管理表を開き、残日数順にソートして対応すべき案件を確認する運用が効果的です。
月次や週次での全体把握にはカレンダー形式を併用し、納期の分布確認、リソース計画、チームでの情報共有に活用します。
週初めのミーティングでカレンダー形式を確認し、今週の納期集中日や注意すべき案件を共有する運用が効果的です。
- 製造業(工程管理重視)→ 一覧形式がメイン
- イベント企画(日付重視)→ カレンダー形式がメイン
- EC事業→ 出荷日分布はカレンダー、個別注文管理は一覧
自社の業務特性と管理の目的を考慮し、最適な形式を選択してください。
迷った場合は、まず一覧形式で運用を始め、必要に応じてカレンダー形式を追加する段階的なアプローチをおすすめします。
最初から完璧を目指さず、運用しながら自社に合った形に調整していくのがコツですよ!
無料テンプレートを活用したエクセルの納期管理の始め方
ここまで納期管理表を一から作成する方法を解説してきましたが、すぐに運用を開始したい場合や、エクセルの操作に自信がない場合は、無料で公開されているテンプレートを活用する方法もあります。
テンプレートを使えば、関数や条件付き書式があらかじめ設定された状態から始められるため、ダウンロード後すぐに自社の案件を入力して運用を開始できます。
「エクセルの関数がよくわからない…」という方でも、テンプレートなら安心して始められますよ!
このセクションでは、テンプレートのダウンロード後に行うべき初期設定、業種に応じたカスタマイズ方法、そして案件数が増えた際の拡張・運用のコツについて解説します。
テンプレートを賢く活用することで、最小限の手間で効果的な納期管理体制を構築しましょう。
テンプレートの使い方と初期設定
納期管理のテンプレートは、Microsoftの公式サイト(Office テンプレート)や各種ビジネステンプレートサイトから無料でダウンロードできます。
テンプレートを選ぶ際は、自社の業務に近い項目構成のものを選ぶと、カスタマイズの手間を減らせます。
ダウンロード後は、以下の手順で初期設定を行い、自社用にカスタマイズしていきましょう。
テンプレートをダウンロードしたら、まずファイルを開いて全体の構成を確認します。
どのような項目が用意されているか、関数や条件付き書式がどこに設定されているか、サンプルデータがどのように入力されているかを把握することで、カスタマイズの方針が立てやすくなります。
多くのテンプレートには使い方の説明シートが含まれていますので、最初に目を通しておくことをおすすめします。
次に、サンプルデータを削除して自社のデータを入力できる状態にします。
一般的には、見出し行(1行目)と最初のデータ行(2行目)に関数が設定されており、それ以降の行にコピーして使用する形式になっています。
サンプルデータを削除する際は、行全体ではなくセルの内容だけを削除するようにしましょう。
テンプレートの項目名を自社の用語に合わせて変更します。
例えば、「プロジェクト名」を「案件名」に、「期日」を「納期」に、「担当」を「担当者」に変更するなど、社内で使い慣れた言葉に統一することで、チームメンバーが違和感なく使用できるようになります。
項目名を変更しても、その列を参照している関数には影響しません。安心して変更してください!
プルダウンリストの選択肢を自社の業務に合わせて編集します。
ステータス列のプルダウンが「To Do」「In Progress」「Done」のような英語表記になっている場合は、「未着手」「進行中」「完了」のような日本語表記に変更するとよいでしょう。
プルダウンの選択肢を変更するには、該当列のセルを選択し、「データ」タブの「データの入力規則」から設定を編集します。
担当者列のプルダウンには、実際のチームメンバーの名前を設定してください。
条件付き書式の閾値を自社の業務リズムに合わせて調整します。
テンプレートでは「残日数3日以内で黄色」「残日数0以下で赤」のような設定になっていることが多いですが、業務の性質によっては「5日以内で黄色」「7日以内で黄色」のように変更した方が適切な場合があります。
納期の1週間前から準備が必要な業務であれば、アラートの閾値も1週間に設定するなど、実態に即した調整を行いましょう。
日付の表示形式を確認し、必要に応じて変更します。
テンプレートによっては日付が「2024/1/15」形式や「1月15日」形式など、さまざまな表示形式で設定されています。
社内で統一している形式がある場合は、セルの書式設定から日付の表示形式を変更してください。
入力時の形式と表示形式は別々に設定できるため、入力は「1/15」のように簡略化し、表示は「2024年1月15日」のように詳細にすることも可能です。
ファイル名を変更し、適切な場所に保存します。
ダウンロードしたテンプレートのファイル名は汎用的なものになっていることが多いため、「納期管理表_営業部_2024」のように、部署名や年度を含めた名前に変更すると管理しやすくなります。
保存場所は、チームメンバーがアクセスできる共有フォルダを選びましょう。
初期設定が完了したら、テスト用のデータを数件入力して動作確認を行います。
残日数が正しく計算されるか、条件付き書式が適切に機能するか、プルダウンから選択できるかなど、一通りの機能を確認してください。
問題がなければ、実際の案件データを入力して運用を開始します。
製造業など業種別のカスタマイズ方法
テンプレートの基本設定が完了したら、自社の業種や業務特性に合わせたカスタマイズを行うことで、より実用的な管理表に仕上げることができます。
ここでは、製造業、EC・通販業、プロジェクト管理業務という3つの代表的な業種について、それぞれに適したカスタマイズのポイントを解説します。
�icing 製造業向けカスタマイズ
製造業では、部品の入荷から製品の出荷まで、複数の工程を経て納期を管理する必要があります。
そのため、単純な納期だけでなく、各工程の期限を管理できる項目構成が求められます。
製造業向けのカスタマイズでは、まず「受注日」「製造開始予定日」「製造完了予定日」「出荷予定日」「納品日」のように、工程ごとの日付列を追加します。
それぞれの日付に対して残日数を計算する列を設けることで、どの工程がボトルネックになっているかを把握しやすくなります。
- 「製品名」「型番」「数量」「単位」などの製造業特有の項目
- 「優先度」列(「特急」「通常」「調整可」などの選択肢)
- 「仕入先」「外注先」列(外部依存工程の識別用)
同じ製品でも数量によって製造期間が変わる場合は、数量に応じた工数見積もりの列を追加し、製造能力との兼ね合いで納期を管理できるようにするとよいでしょう。
「優先度」の列を追加し、条件付き書式で「特急」案件を目立つ色で表示すれば、繁忙期のリソース配分判断に役立ちます。
「仕入先」「外注先」の列を追加しておくと、外注先の遅延リスクを事前に把握できて安心です!
🛒 EC・通販業向けカスタマイズ
EC・通販業では、注文から発送までのリードタイムが短く、大量の注文を迅速に処理する必要があります。
個々の注文を詳細に管理するというよりも、日別・週別の出荷件数を把握し、物流キャパシティとのバランスを取ることが重要になります。
EC・通販業向けのカスタマイズでは、「注文番号」「注文日時」「お届け希望日」「発送予定日」「発送完了日」といった項目を基本構成とします。
お届け希望日から逆算して発送期限を自動計算する関数を設定すると、いつまでに発送すべきかが明確になります。
- 「配送業者」「追跡番号」列(発送後のトレース管理用)
- 「商品カテゴリ」「倉庫」列(ピッキング作業効率化用)
- 日別出荷件数のサマリーエリア(物流キャパシティとの比較用)
「配送業者」「追跡番号」の列を追加すると、顧客からの問い合わせ対応時にすぐに配送状況を確認できる体制が整います。
「商品カテゴリ」「倉庫」の列を追加すると、同じ倉庫の商品をまとめて処理するなど、作業の最適化が可能になります。
日別の出荷件数を集計するサマリーエリアがあると、繁忙日の事前把握と人員配置の調整に便利ですよ!
📋 プロジェクト管理業務向けカスタマイズ
プロジェクト管理業務では、複数のタスクが相互に依存し合いながら、プロジェクト全体の納期に向かって進行します。
個別タスクの期限管理だけでなく、タスク間の依存関係や全体の進捗率を把握することが重要です。
プロジェクト管理向けのカスタマイズでは、「プロジェクト名」「フェーズ」「タスク名」という階層構造を持たせ、プロジェクト単位でのグルーピングができるようにします。
フィルター機能で特定プロジェクトのタスクだけを表示したり、フェーズごとの進捗を確認したりする運用が可能になります。
- 「先行タスク」列(依存関係の明示・クリティカルパスの把握用)
- 「予定工数」「実績工数」列(見積もりと実績の比較用)
- 「進捗率」列(0%〜100%の数値入力、SUMPRODUCT関数で全体進捗を算出)
「先行タスク」の列を追加することで、どのタスクが完了しないと着手できないかを記録でき、クリティカルパス(最も時間がかかる経路)の把握に役立ちます。
「予定工数」「実績工数」の列があれば、見積もりと実績の乖離が大きいタスクを分析し、今後の見積もり精度向上につなげられます。
「進捗率」の列では、プロジェクト全体の進捗率を各タスクの進捗率と工数の加重平均で算出できます。
SUMPRODUCT関数を使用した計算式をサマリーエリアに設定しておくと、プロジェクトの健全性を一目で把握できます。
過度に複雑な管理表は入力の負担が増え、更新が滞る原因になります。シンプルさと機能性のバランスを意識してカスタマイズを進めましょう!
案件数が増えたときの拡張・運用のコツ
テンプレートを使って納期管理を始めた後、運用が軌道に乗ると案件数が徐々に増えていきます。
案件数が増えると、ファイルの動作が重くなったり、全体像の把握が難しくなったりといった問題が発生することがあります。
ここでは、案件数が増えても快適に運用を続けるための拡張方法と運用のコツを解説します。
📁 ファイルサイズの肥大化を防ぐ対策
エクセルファイルは、データ量が増えるほどファイルサイズが大きくなり、開く際や保存時に時間がかかるようになります。
特に、条件付き書式を広範囲に設定している場合や、大量の関数が入力されている場合は、動作が遅くなりやすいです。
- 不要な書式設定を削除(条件付き書式の適用範囲を実データの範囲に限定)
- 揮発性関数の使用を最小限に(TODAY関数やNOW関数は必要な場所のみ)
- 完了済み案件のアーカイブ(別シートまたは別ファイルに移動)
ファイルサイズを抑えるためには、まず不要な書式設定を削除することが効果的です。
データが入力されていない行にまで条件付き書式が設定されていると、無駄な処理が発生します。
「条件付き書式」の「ルールの管理」から、各ルールの適用範囲を確認・変更できます。
TODAY関数やNOW関数は「揮発性関数」と呼ばれ、ファイルを開くたびに再計算が実行されます。残日数の計算には必要ですが、不必要な場所で使用していないか確認してみてください!
完了済みの案件を別シートまたは別ファイルにアーカイブすることも、ファイルサイズの抑制に効果的です。
毎月末や四半期末に、完了済みの案件を「アーカイブ」シートに移動するルーチンを設けると、メインシートのデータ量を適正に保てます。
アーカイブシートは参照用として残しておけば、過去の案件を検索することも可能です。
📊 シート分割による管理の効率化
案件数が100件を超えてくると、1つのシートですべてを管理するのが難しくなってきます。
そのような場合は、シートを分割して管理する方法が効果的です。
| 分割方法 | 特徴 | 向いている業種 |
|---|---|---|
| 月別シート | 「2024年1月」「2024年2月」のように月ごとに分割。月末の納期集計やアーカイブがしやすい | EC・通販業など月単位で業務が区切られる業種 |
| 担当者別シート | 各担当者が自分の案件を管理しやすい。全体像の把握には別途サマリーシートが必要 | 営業部門など個人の案件管理が重要な業種 |
| プロジェクト別シート | プロジェクト単位での進捗管理が容易 | プロジェクト管理業務 |
| ステータス別シート | 「進行中」「完了」「保留」などで分割。対応が必要な案件を素早く確認できる | 案件のステータス変更が頻繁でない業種 |
シートを分割した場合は、全シートのデータを集約したサマリーシートを作成しておくと、全体像の把握に役立ちます。
INDIRECT関数やSUMIF関数を使用することで、複数シートのデータを自動集計できます。
📝 運用ルールの整備
複数人で管理表を使用する場合は、入力ルールを明文化しておくことでデータの品質を維持できます。
定期的なメンテナンスも欠かせません。
週に一度は管理表の棚卸しを行い、ステータスが更新されていない案件がないか、完了した案件がアーカイブされずに残っていないか、入力ミスや不整合がないかをチェックする習慣をつけましょう。
バックアップの取得も忘れずに!週に一度は別の場所にファイルをコピーしておくと、万が一の際にも安心です。ファイル名に日付を含めておくと、どの時点のバックアップかが明確になりますよ。
⚠️ エクセル管理の限界サイン
以下のような状況が出てきたら、専用ツールへの移行を検討するタイミングかもしれません。
- 案件数が300件を超えて動作が重くなる
- 複数人での同時編集が頻繁に発生する
- 外出先からのアクセスが必要になる
- 承認フローや自動通知が欲しくなる
このあたりについては、次のセクションで詳しく解説します。
エクセルの納期管理の限界と次のステップ
エクセルは納期管理を始めるにあたって非常に優れたツールですが、業務の拡大やチーム体制の変化に伴い、エクセルだけでは対応しきれない場面が出てくることがあります。
そのようなとき、無理にエクセルでの運用を続けるよりも、適切なタイミングで次のステップに進むことが、業務効率化と納期遵守率向上への近道となります。
このセクションでは、エクセルでの納期管理に限界を感じるサインの見極め方、Google スプレッドシートへの移行という選択肢、そしてエクセルの操作感を維持しながらより高度な管理ができる専用ツールについて解説します。
自社の状況を客観的に評価し、最適な管理方法を選択するための判断材料としてご活用ください。
エクセルを使い続けるか、別のツールに移行するか…判断に迷う方も多いですよね。この章で、判断基準をしっかり押さえておきましょう!
ツール移行を検討すべき5つのサイン
エクセルでの納期管理がうまくいっているうちは、あえて別のツールに移行する必要はありません。
しかし、以下の5つのサインが現れ始めたら、それはエクセルの限界に近づいているシグナルです。
早めに次のステップを検討することで、業務への悪影響を最小限に抑えられます。
📝 サイン①:ファイルの動作が著しく重くなる
エクセルファイルを開くのに1分以上かかる、スクロールやセル選択の反応が遅い、関数の再計算に時間がかかってフリーズすることがある、といった症状が出始めたら要注意です。
これらの症状は、データ量がエクセルの快適な処理能力を超えていることを示しています。
ファイルサイズが10MBを超えていたり、管理している案件数が500件以上になっていたりする場合は、この症状が出やすくなります。
条件付き書式の範囲縮小やアーカイブの実施で一時的に改善できることもありますが、根本的な解決にはならないケースが多いです。
業務のスピードが落ちることで納期遅延のリスクが高まるため、早めの対策が必要です。
ファイルを開くたびに待ち時間が発生すると、それだけで作業効率が大幅に低下しますよね…
📝 サイン②:複数人での同時編集によるトラブルが頻発する
エクセルファイルを共有フォルダに置いて複数人で使用している場合、誰かがファイルを開いていると他の人が編集できない、同時に編集して保存したら一方の変更が消えてしまった、といったトラブルが起こりがちです。
特に、リモートワークの普及により、チームメンバーが異なる場所から同時にアクセスする機会が増えている企業では、この問題が深刻化しています。
ファイルの上書き保存によるデータ消失は、取り返しのつかない事態を招くこともあります。
同時編集のトラブルが月に数回以上発生しているなら、リアルタイム共同編集に対応したツールへの移行を検討すべきタイミングです。
📝 サイン③:外出先やスマートフォンからのアクセスが必要になる
営業担当者が外出先から納期を確認したい、現場作業員がスマートフォンで進捗を更新したい、といったニーズが出てきた場合、デスクトップ版のエクセルでは対応が難しくなります。
エクセルファイルをスマートフォンで開くことは技術的には可能ですが、画面サイズの制約から操作性が著しく低下します。
また、オフライン環境では共有フォルダ上のファイルにアクセスできないため、最新情報を確認できないという問題も生じます。
モバイルアクセスの需要が高まっているなら、クラウドベースのツールへの移行を検討しましょう。
外出先でサッと納期を確認できないと、お客様への回答が遅れてしまうこともありますよね
📝 サイン④:承認フローや自動通知の仕組みが必要になる
納期変更時に上長の承認が必要になった、期限が近づいたら担当者に自動でメール通知を送りたい、といった要件が出てきた場合、エクセル単体では対応できません。
VBAやマクロを使って一部の自動化は可能ですが、メール通知の自動送信や承認ワークフローの構築には専門的な知識が必要で、メンテナンスの負担も大きくなります。
また、VBAを使用するとファイルのセキュリティ設定によっては動作しないケースもあり、チーム全体での安定運用が難しくなります。
業務プロセスの自動化ニーズが高まっているなら、ワークフロー機能を備えた専用ツールの導入を検討すべきです。
📝 サイン⑤:データの整合性や入力ミスによるトラブルが増える
誤って関数を消してしまい残日数が計算されなくなった、コピー&ペーストで書式が崩れてしまった、誰かが誤ってデータを削除してしまった、といったトラブルが頻発するようになったら、エクセルでの運用に限界が来ているサインです。
エクセルは自由度が高い反面、ユーザーが意図せずデータや数式を壊してしまうリスクがあります。
特に、エクセルの操作に不慣れなメンバーがチームに加わった際に、このような問題が起きやすくなります。
データの信頼性が損なわれると、納期管理表を見ても正確な状況がわからなくなり、管理表の存在意義そのものが失われてしまいます。
「まだ大丈夫」と思っていても、気づいたときには業務に支障が出ていることも…。早めのチェックが大切です!
- ファイルの動作が著しく重くなる(10MB超・500件以上)
- 複数人での同時編集トラブルが月に数回以上発生
- 外出先やスマートフォンからのアクセスが必要
- 承認フローや自動通知の仕組みが必要
- データの整合性や入力ミスによるトラブルが増加
ツール移行を検討すべき5つのサイン
エクセルでの納期管理がうまくいっているうちは、あえて別のツールに移行する必要はありません。
しかし、以下の5つのサインが現れ始めたら、それはエクセルの限界に近づいているシグナルです。
早めに次のステップを検討することで、業務への悪影響を最小限に抑えられます。
📝 サイン①:ファイルの動作が著しく重くなる
エクセルファイルを開くのに1分以上かかる、スクロールやセル選択の反応が遅い、関数の再計算に時間がかかってフリーズすることがある、といった症状が出始めたら要注意です。
これらの症状は、データ量がエクセルの快適な処理能力を超えていることを示しています。
ファイルサイズが10MBを超えていたり、管理している案件数が500件以上になっていたりする場合は、この症状が出やすくなります。
条件付き書式の範囲縮小やアーカイブの実施で一時的に改善できることもありますが、根本的な解決にはならないケースが多いです。
業務のスピードが落ちることで納期遅延のリスクが高まるため、早めの対策が必要です。
ファイルを開くたびに待ち時間が発生すると、それだけで作業効率が大幅に低下しますよね…
📝 サイン②:複数人での同時編集によるトラブルが頻発する
エクセルファイルを共有フォルダに置いて複数人で使用している場合、誰かがファイルを開いていると他の人が編集できない、同時に編集して保存したら一方の変更が消えてしまった、といったトラブルが起こりがちです。
特に、リモートワークの普及により、チームメンバーが異なる場所から同時にアクセスする機会が増えている企業では、この問題が深刻化しています。
ファイルの上書き保存によるデータ消失は、取り返しのつかない事態を招くこともあります。
同時編集のトラブルが月に数回以上発生しているなら、リアルタイム共同編集に対応したツールへの移行を検討すべきタイミングです。
📝 サイン③:外出先やスマートフォンからのアクセスが必要になる
営業担当者が外出先から納期を確認したい、現場作業員がスマートフォンで進捗を更新したい、といったニーズが出てきた場合、デスクトップ版のエクセルでは対応が難しくなります。
エクセルファイルをスマートフォンで開くことは技術的には可能ですが、画面サイズの制約から操作性が著しく低下します。
また、オフライン環境では共有フォルダ上のファイルにアクセスできないため、最新情報を確認できないという問題も生じます。
モバイルアクセスの需要が高まっているなら、クラウドベースのツールへの移行を検討しましょう。
外出先でサッと納期を確認できないと、お客様への回答が遅れてしまうこともありますよね
📝 サイン④:承認フローや自動通知の仕組みが必要になる
納期変更時に上長の承認が必要になった、期限が近づいたら担当者に自動でメール通知を送りたい、といった要件が出てきた場合、エクセル単体では対応できません。
VBAやマクロを使って一部の自動化は可能ですが、メール通知の自動送信や承認ワークフローの構築には専門的な知識が必要で、メンテナンスの負担も大きくなります。
また、VBAを使用するとファイルのセキュリティ設定によっては動作しないケースもあり、チーム全体での安定運用が難しくなります。
業務プロセスの自動化ニーズが高まっているなら、ワークフロー機能を備えた専用ツールの導入を検討すべきです。
📝 サイン⑤:データの整合性や入力ミスによるトラブルが増える
誤って関数を消してしまい残日数が計算されなくなった、コピー&ペーストで書式が崩れてしまった、誰かが誤ってデータを削除してしまった、といったトラブルが頻発するようになったら、エクセルでの運用に限界が来ているサインです。
エクセルは自由度が高い反面、ユーザーが意図せずデータや数式を壊してしまうリスクがあります。
特に、エクセルの操作に不慣れなメンバーがチームに加わった際に、このような問題が起きやすくなります。
データの信頼性が損なわれると、納期管理表を見ても正確な状況がわからなくなり、管理表の存在意義そのものが失われてしまいます。
「まだ大丈夫」と思っていても、気づいたときには業務に支障が出ていることも…。早めのチェックが大切です!
- ファイルの動作が著しく重くなる(10MB超・500件以上)
- 複数人での同時編集トラブルが月に数回以上発生
- 外出先やスマートフォンからのアクセスが必要
- 承認フローや自動通知の仕組みが必要
- データの整合性や入力ミスによるトラブルが増加
おすすめ!エクセルのような入力画面のAIタスク管理ツール「スーツアップ」
エクセルやスプレッドシートでの納期管理に限界を感じ、専用ツールの導入を検討する際に多くの方が懸念するのが、新しいツールの操作を覚える負担です。
せっかく使い慣れたエクセルから移行しても、操作方法が大きく異なると、チームへの浸透に時間がかかり、かえって業務効率が低下してしまうこともあります。
そのような懸念を解消するツールとして注目されているのが、AIタスク管理ツール「スーツアップ」です。
スーツアップは、エクセルに慣れたユーザーでも違和感なく使える操作画面を備えながら、エクセルでは実現できない高度な管理機能を提供しています。
「新しいツールを覚えるのが大変そう…」という不安、よくわかります。でもスーツアップなら、エクセル感覚で使い始められますよ!
📝 スーツアップの特徴①:スプレッドシートのような直感的な入力画面
スーツアップの最大の特徴は、スプレッドシートのような直感的な入力画面です。
行と列で構成されたテーブル形式の画面で、エクセルと同じ感覚でデータを入力・編集できます。
セルをクリックして直接入力する、ドラッグで範囲選択する、といった基本操作がエクセルと共通しているため、新しいツールの操作を一から覚える必要がありません。
エクセルを日常的に使用しているチームメンバーであれば、最小限の説明で使い始めることができます。
📝 スーツアップの特徴②:リアルタイム共同編集
スーツアップはクラウドベースのサービスであるため、複数人でのリアルタイム共同編集が可能です。
チームメンバーが同時に管理表にアクセスしても、データの競合や上書きの心配がありません。
変更内容は即座に反映されるため、常に最新の情報を全員で共有できます。
📝 スーツアップの特徴③:タスク管理に特化した充実機能
タスク管理に特化した機能も充実しています。
タスクの期限設定、担当者のアサイン、ステータス管理、優先度設定といった基本機能に加え、AIによるタスクや期限の設定、チャットツールやカレンダーツールとの連携など、プロジェクト管理に必要な機能が揃っています。
これらの機能をエクセルで実現しようとすると複雑な設定が必要になりますが、スーツアップでは標準機能として簡単に利用できます。
エクセルで関数や条件付き書式を駆使していた作業が、標準機能でサクッとできるのは嬉しいですね!
📝 スーツアップの特徴④:AIによるサポート機能
AIによるサポート機能もスーツアップの強みの一つです。
タスクや期限の設定など、AIがタスク管理をサポートしてくれます。
人間が見落としがちなタスクの抜け漏れをAIがタスク設定することで、タスク管理のミス防止に役立ちます。
📝 スーツアップの特徴⑤:通知機能と分析機能
通知機能も充実しており、期限が近づいたタスクや、自分にアサインされたタスクについて、メールやチャットツールで通知を受け取ることができます。
エクセルでは実現が難しかった自動通知機能を、追加の設定なしで利用できる点は大きなメリットです。
分析機能により、プロジェクト全体の進捗状況を可視化することもできます。
エクセルで集計関数を駆使して作成していたサマリー情報が、ワンクリックでグラフィカルに表示されるため、経営層への報告や会議での共有が容易になります。
- エクセルと同じ感覚で使える直感的な入力画面
- 複数人でのリアルタイム共同編集に対応
- タスク管理に必要な機能が標準装備
- AIによるタスクや期限の設定
- 通知機能・分析機能
すべての機能を一度に使いこなす必要はなく、まずは基本的なタスク登録と期限管理から始めて、徐々に高度な機能を活用していくアプローチがおすすめです。
無料トライアルで実際に使い勝手を確認できるのは安心ですね。まずは試してみて、自社に合うかどうか判断しましょう!
専用ツールへの移行は、一見するとハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし、エクセルに近い操作感のツールを選べば、移行の負担を最小限に抑えながら、管理機能を大幅にアップグレードすることが可能です。
まずは無料お試しでツールを体験してみませんか?
まとめ|今日からエクセルの納期管理で遅延ゼロを目指そう
ここまで、エクセルを使った納期管理について、基本的な知識から具体的な作成手順、実践的な関数式、さらには運用のコツや次のステップまで、幅広く解説してきました。
この記事で紹介した内容を実践すれば、今日からでも効果的な納期管理体制を構築することができます。
最後に、記事全体の要点を振り返り、すぐに実行に移せるアクションを整理しましょう。
📝 エクセル納期管理のメリット
エクセルによる納期管理は、専用ツールを導入する予算がない中小企業や、まずは手軽に管理体制を整えたいチームにとって、最適なファーストステップです。
特別なソフトウェアを購入する必要がなく、多くのビジネスパーソンが日常的に使い慣れているエクセルを活用するため、導入のハードルが低く、すぐに運用を開始できる点が大きな強みといえます。
エクセルなら今日からすぐに始められるのが嬉しいですね!
- 情報の分散と見える化の欠如
- 属人化による引き継ぎ困難
- 手作業による更新漏れとミス
エクセルで納期管理表を作成し、すべての案件情報を一元管理することで、これらの課題を効果的に解決できます。
関数による残日数の自動計算や、条件付き書式による視覚的なアラート表示を活用すれば、手作業によるミスを大幅に削減し、対応が必要な案件を瞬時に把握できるようになります。
| 基本項目 | 役割 |
|---|---|
| 案件名 | 管理対象の識別 |
| 納期 | 期限の明確化 |
| 担当者 | 責任の所在 |
| ステータス | 進捗の可視化 |
| 残日数 | 緊急度の把握 |
| 備考 | 補足情報の記録 |
これらの項目を軸に管理表を設計することで、業種を問わず汎用的に使える管理体制を構築できます。
- TODAY関数:現在日付の取得
- DATEDIF関数:日数計算
- IF関数:条件分岐
- COUNTIF関数:集計
これらを組み合わせることで高度な自動化が実現できます。
ただし、案件数が増えるにつれてファイルの動作が重くなったり、全体像の把握が難しくなったりする傾向があるため、自社の案件規模がエクセル管理に適しているかどうかを事前に見極めることが重要です。
まずは小規模からスタートして、徐々に案件数を増やしていくのがおすすめです!
📝 5つの作成ステップ
ステップ1:管理表の基本フレームを作成し、列見出しの配置や書式設定を行う
ステップ2:残日数を自動計算する関数を設定し、納期までの日数を手入力なしで表示
ステップ3:条件付き書式を使って期限アラートを色付けし、視覚的に識別
ステップ4:プルダウンリストを設定してステータス管理を効率化
ステップ5:フィルターとソート機能を活用して、必要な情報を素早く抽出
この5つのステップを順番に実行すれば、実用的な納期管理表が完成します。
各ステップで紹介した関数式や設定値はコピペで使用できるよう汎用的な形式で記載していますので、ぜひ実際にエクセルを開きながら作業を進めてください。
カレンダー形式の管理表についても解説しました。
カレンダー形式は月単位で納期の分布を俯瞰したい場合に効果的で、どの日に何件の納期が集中しているかを視覚的に把握できます。
一覧形式とカレンダー形式はそれぞれ異なる強みがあるため、日常的な案件管理には一覧形式を、月次や週次での全体把握にはカレンダー形式を使い分けることで、より効果的な納期管理が実現できます。
2つの形式を上手に使い分けるのがポイントですね!
テンプレートの活用についても紹介しました。
自作が難しい場合や、すぐに運用を開始したい場合は、無料で公開されているテンプレートをダウンロードして使用するのも良い選択です。
テンプレートをダウンロードしたら、項目名の変更、プルダウン選択肢の編集、条件付き書式の閾値調整といった初期設定を行い、自社の業務に合わせてカスタマイズしてください。
製造業、EC・通販業、プロジェクト管理業務など、業種によって最適な項目構成は異なりますので、自社の特性に合わせた調整を行うことが重要です。
- 条件付き書式の適用範囲を必要最小限に絞る
- 完了済み案件を定期的にアーカイブする
案件数が100件を超えてきたら、月別シートや担当者別シートへの分割を検討し、サマリーシートで全体像を把握する運用も選択肢の一つです。
- ファイルの動作が重くなる
- 複数人での同時編集トラブルが頻発する
- 外出先からのアクセスが必要になる
- 承認フローや自動通知が必要になる
- データの整合性トラブルが増える
Googleスプレッドシートは、リアルタイム共同編集機能やクラウドアクセスの利便性を備えながら、エクセルに近い操作感で使用できるため、エクセルからの移行先として有力な選択肢です。
より高度な管理機能が必要な場合は、エクセルのような入力画面を持つAIタスク管理ツール「スーツアップ」のような専用ツールの導入も検討してみてください。
エクセルの限界を感じたら、無理せず次のステップに進みましょう!
ここで、今日から実行できる具体的なアクションを整理します。
現在の納期管理方法でどのような問題が発生しているか、納期遅延の原因は何か、情報共有はうまくいっているかなど、現状の課題を書き出してみましょう。
課題が明確になれば、エクセルで何を解決すべきかが見えてきます。
この記事で紹介した6つの基本項目(案件名、納期、担当者、ステータス、残日数、備考)をベースに、自社の業務に必要な項目を追加してください。
項目が多すぎると管理が煩雑になるため、本当に必要な項目に絞り込むことが大切です。
基本フレームの作成から始めて、関数設定、条件付き書式、プルダウン、フィルターと、順番に機能を追加していきましょう。
一度にすべてを完璧に作ろうとせず、まずは基本的な形を作って運用を開始し、使いながら改善していくアプローチがおすすめです。
入力のタイミング、ステータス更新の基準、ファイルの保存場所など、基本的なルールを決めておくことで、データの品質を維持できます。
最初は週に一度、管理表の棚卸しを行い、更新漏れや入力ミスがないかチェックする習慣をつけましょう。
運用を続ける中で、改善点が見つかったら随時修正していきます。
項目の追加や削除、条件付き書式の閾値変更、プルダウン選択肢の見直しなど、実際に使ってみて初めてわかる改善点は多いものです。
完璧な管理表を一度で作ろうとするのではなく、継続的に改善していく姿勢が大切です。
まずは小さく始めて、使いながら育てていくのがコツです!
エクセルによる納期管理は、決して難しいものではありません。
この記事で紹介した手順に沿って作業を進めれば、今日中にでも基本的な管理表を完成させることができます。
| 納期遅延の悪影響 | 納期遵守のメリット |
|---|---|
| 顧客からの信頼低下 | 顧客満足度の向上 |
| 追加コストの発生 | リピート受注の増加 |
| チームのモチベーション低下 | チームの達成感向上 |
エクセルという身近なツールを活用して、今日から納期管理の改善に取り組んでみてください。
この記事が、皆さまの納期管理改善の一助となれば幸いです。
紹介した関数式や設定方法は、ブックマークやプリントアウトしていつでも参照できるようにしておくと、作成中や運用中に役立ちます。


株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月にYouTuber事務所の株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場企業の子会社化を実現。2022年12月にスーツ社を新設分割し同社を商号変更、新たに株式会社スーツ設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
現在、スーツ社では、チームのタスク管理ツール「スーツアップ」の開発・運営を行い、中小企業から大企業のチームまで、日本社会全体の労働生産性の向上を目指している。