エクセルでタスク管理する方法|テンプレート・作り方・運用ルールを徹底解説
「エクセルでタスク管理を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない」
「過去にタスク管理表を作ったけど、いつの間にか使わなくなってしまった」
「専用ツールを導入する予算がなく、手元のエクセルで何とかしたい」
——このような悩みを抱えていませんか?
実は、エクセルでのタスク管理は多くの方が一度は挫折を経験しています。でも、正しい方法を知れば継続できるんです!
タスク管理は、ビジネスパーソンの生産性を大きく左右する重要なスキルです。
しかし、管理表の項目設計が適切でなかったり、運用ルールが曖昧だったりすると、せっかく作った管理表も形骸化してしまいます。
結果として、期限切れや対応漏れが発生し、業務に支障をきたすことになりかねません。
個人利用からチーム共有まで、あなたの状況に合った方法が必ず見つかります。
この記事を読めば、今日からエクセルでタスク管理を始められるだけでなく、過去に挫折した方も「続けられる仕組み」を手に入れることができますよ。
目次
エクセルでタスク管理を始める3つの基本ステップ
エクセルでタスク管理を始めようと思ったとき、多くの方が「何から手をつければいいのかわからない」という壁にぶつかります。
インターネットで検索すると、さまざまなテンプレートや作り方の情報が溢れており、かえって迷ってしまうこともあるでしょう。
テンプレートがたくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない…という声はよく聞きますね
しかし、エクセルでのタスク管理は決して難しいものではありません。
適切な手順を踏めば、今日中に「管理できている状態」に到達することも十分可能です。
ここでは、最短ルートでタスク管理を始めるための3つの基本ステップを解説します。
この全体像を把握することで、あなたがどの段階から始めればよいのかが明確になるはずです。
ステップ1|必要な5つの項目を決める(タスク名・担当者・期限・ステータス・優先度)
タスク管理表を作る際に最も重要なのは、管理すべき項目を適切に設計することです。
項目が少なすぎると必要な情報が抜け落ち、多すぎると入力が面倒になって継続できなくなります。
実務で本当に必要な項目は、実は5つに集約されます。
- タスク名:何をすべきかを明確に記載
- 担当者:誰が対応するかを管理
- 期限:いつまでに完了させるか
- ステータス:進捗状況を可視化
- 優先度:取り組む順番を明確化
📝 1. タスク名の書き方
タスク名を書く際のポイントは、動詞を含めて具体的に記載することです。
たとえば「企画書」ではなく「新商品企画書の作成」と書くことで、何をすべきかが一目で理解できるようになります。
また、タスク名が長くなりすぎる場合は、別途「詳細」欄を設けることも検討しましょう。
📝 2. 担当者欄の活用
個人でタスク管理をする場合は不要に思えるかもしれませんが、将来的にチームでの運用に拡張する可能性を考慮すると、最初から項目として設けておくことをおすすめします。
また、個人利用の場合でも、外部の協力者や上司への確認待ちなど、自分以外の人が関わるタスクを管理する際に役立ちます。
📝 3. 期限設定のコツ
期限のないタスクは、いつまでも後回しにされがちです。
すべてのタスクに期限を設定することで、優先順位の判断がしやすくなり、計画的に業務を進められるようになります。
期限は日付形式で入力し、後述する条件付き書式と組み合わせることで、期限切れのタスクを自動的に強調表示することも可能です。
期限を入れておくと、条件付き書式で「今日が期限」「期限切れ」を自動で色分けできて便利ですよ!
📝 4. ステータス管理
タスクの進捗状況を「未着手」「進行中」「完了」などの選択肢で管理します。
ステータスを設けることで、現在どのタスクに取り組んでいるのか、どのタスクが終わっているのかが一目でわかるようになります。
プルダウンリストを設定することで、入力の統一化とミスの防止にもつながります。
📝 5. 優先度の設定
「高」「中」「低」の3段階程度で設定するのが一般的です。
緊急かつ重要なタスクを「高」とし、余裕があるときに対応すればよいタスクを「低」とすることで、限られた時間の中で何から手をつけるべきかの判断材料になります。
優先度も条件付き書式で色分けすると、視覚的に把握しやすくなります。
ステップ2|テンプレートを活用して今すぐ始める
項目設計の基本がわかったら、次はテンプレートを活用して実際にタスク管理を始めましょう。
ゼロからエクセルで管理表を作成することももちろん可能ですが、すでに完成されたテンプレートを使うことで、今日中にタスク管理を開始することができます。
- 項目設計やレイアウトがすでに最適化されているため、自分で考える手間が省ける
- プルダウンリストや条件付き書式などの便利な機能があらかじめ設定されている
- 実務での使用を想定して作られているため、運用上の大きな問題が起こりにくい
テンプレートの入手先としては、Microsoft公式サイトが最も信頼性が高いでしょう。
Microsoftは無料で多数のエクセルテンプレートを提供しており、タスク管理やプロジェクト管理に関するものも豊富に用意されています。
公式サイトからダウンロードしたテンプレートは、セキュリティ面でも安心して使用できます。
Microsoft公式のテンプレートは無料で使えて、品質も高いのでおすすめです!
その段階でカスタマイズを検討すれば、自分の業務に最適化された管理表に仕上げることができます。
本記事の後半では、個人用・チーム用・プロジェクト管理用の3種類のテンプレートを紹介しています。
用途に合わせて最適なテンプレートを選び、ダウンロードしてすぐに使い始めてください。
ステップ3|運用ルールを決めて継続する
テンプレートを入手してタスク管理を始めたとしても、それだけでは十分ではありません。
多くの方が経験しているように、タスク管理表は作っただけでは機能せず、適切な運用ルールがなければすぐに形骸化してしまいます。
タスク管理表を作ったけど、気づいたら使わなくなっていた…という経験、ありませんか?
タスク管理が続かない最大の理由は、更新のタイミングが決まっていないことです。
「気づいたときに更新する」という曖昧なルールでは、忙しくなると更新が後回しになり、やがて管理表を開くこと自体がなくなってしまいます。
- 朝出社したらまず管理表を開く
- 退勤前に必ず進捗を更新する
- 週に一度、完了タスクを確認・整理する
また、定期的な振り返りの機会を設けることも重要です。
週に一度、完了したタスクを確認し、次週の予定を整理する時間を取ることで、管理表が常に最新の状態に保たれます。
この振り返りの際に、完了タスクを別シートにアーカイブすることで、現在のタスク一覧がすっきりと見やすい状態を維持できます。
これらのルールがあいまいだと、ファイルの上書きや情報の行き違いといったトラブルが発生しやすくなります。
運用ルールの詳細については、本記事の「エクセルのタスク管理を『続けるため』の3つの運用ルール」で詳しく解説しています。
過去にタスク管理で挫折した経験がある方は、ぜひそちらも参考にしてください。
エクセルのタスク管理テンプレート3選
エクセルでタスク管理を始める際、テンプレートの選択は非常に重要です。
自分の用途に合わないテンプレートを選んでしまうと、不要な項目が多くて入力が面倒になったり、逆に必要な機能が不足していたりして、結局使わなくなってしまうことがあります。
「高機能なテンプレートほど良い」というわけではありません。シンプルで続けられるものを選ぶのがポイントですよ。
ここでは、用途別に厳選した3種類のテンプレートを紹介します。
個人でシンプルにタスクを管理したい方向け、チームでタスクを共有・分担したい方向け、そしてプロジェクト全体の工程を可視化したい方向けのテンプレートです。
それぞれの特徴を理解した上で、自分の状況に最適なものを選んでください。
個人用シンプル版|最小項目で今日から始められる
個人でタスク管理を始めたい方には、必要最低限の項目だけで構成されたシンプルなテンプレートがおすすめです。
機能が多すぎるテンプレートは一見便利に見えますが、実際に使い始めると入力項目の多さに疲れてしまい、継続できなくなることが少なくありません。
- タスク名
- 期限
- ステータス(未着手・進行中・完了)
- 優先度(高・中・低)
担当者欄は個人利用では不要なため省略し、入力の手間を最小限に抑えています。
ステータスは「未着手」「進行中」「完了」の3種類をプルダウンで選択でき、優先度は「高」「中」「低」の3段階で設定できます。
このテンプレートの特徴は、とにかくシンプルであることです。
エクセルを開いてすぐにタスクを入力でき、複雑な操作は一切必要ありません。
視覚的にも把握しやすくなっているので、「あ、これ急がなきゃ」が一目でわかりますね!
📝 シンプル版が向いている人
・日々のToDoを管理したい方
・タスク管理を初めて導入する方
・複雑なツールに抵抗がある方
まずはこのテンプレートでタスク管理の習慣を身につけ、必要に応じて項目を追加していくアプローチがおすすめです。
Microsoft公式サイトでは「To Do リスト」や「タスクリスト」といった名称でシンプルなテンプレートが公開されています。
検索してダウンロードし、自分の業務に合わせて項目名を調整するだけで、すぐに使い始めることができます。
チーム共有版|担当者別フィルタ&週次サマリー付き
チームでタスクを共有・分担する場合は、個人用よりも多機能なテンプレートが必要になります。
誰がどのタスクを担当しているのか、チーム全体の進捗状況はどうなっているのかを把握できる機能が求められます。
- タスク名
- 担当者
- 期限
- ステータス
- 優先度
- カテゴリ
個人用との大きな違いは担当者欄があることと、タスクを分類するためのカテゴリ欄が追加されていることです。
カテゴリは「営業」「開発」「総務」など、チームの業務内容に合わせて自由に設定できます。
エクセルのフィルタ機能を使えば、特定の担当者のタスクだけを抽出して表示することができます。
これにより、自分の担当タスクだけを確認したいときも、チーム全体のタスクを俯瞰したいときも、同じシートで対応できます。
週次サマリーシート付きを選ぶと、週次ミーティングでの進捗報告がグッと楽になりますよ!
また、週次サマリーシートが付属しているテンプレートを選ぶと、チームの進捗管理がさらに効率化されます。
サマリーシートでは、担当者ごとのタスク数、完了率、期限切れタスク数などが自動集計され、週次ミーティングでの進捗報告に活用できます。
COUNTIF関数やSUMIF関数を使った集計式があらかじめ設定されているため、データを入力するだけで自動的にサマリーが更新されます。
ローカルに保存したファイルをメールで共有する方法では、バージョン管理が煩雑になりがちです。
OneDriveやSharePointに保存し、常に最新版を共有する運用がおすすめです。
この点については、後述する運用ルールのセクションで詳しく解説します。
プロジェクト管理版|ガントチャートで工程を可視化
複数のタスクが相互に関連し合うプロジェクトを管理する場合は、ガントチャート付きのテンプレートが効果的です。
ガントチャートとは、横軸に時間、縦軸にタスクを配置し、各タスクの期間を横棒で表現した図表のことです。
プロジェクト全体のスケジュールを視覚的に把握でき、タスク間の依存関係や並行して進められる作業を一目で確認できます。
- タスク名・担当者
- 開始日・終了日
- 進捗率・ステータス
- ガントチャート表示エリア
通常のタスク管理表との違いは、期限だけでなく開始日も管理する点と、進捗率をパーセンテージで記録する点です。
これにより、各タスクにどれくらいの期間がかかるのか、現在どの程度進んでいるのかを正確に把握できます。
開始日と終了日を入力するだけで、自動的に横棒グラフが表示されるのは便利ですよね!
ガントチャートの表示は、条件付き書式を活用して実現されています。
開始日と終了日を入力すると、該当する日付のセルが自動的に色付けされ、横棒グラフのように表示されます。
進捗率に応じて色の濃さを変えることで、予定と実績の差も視覚化できます。
📝 プロジェクト管理版が向いている場面
・数週間〜数ヶ月の中長期プロジェクト
・複数メンバーが関わるプロジェクト
・タスクの前後関係を意識した計画
新商品の開発プロジェクト、イベントの企画・運営、システム導入プロジェクトなど、明確なゴールと期限があるプロジェクトの管理に適しています。
ガントチャート付きテンプレートは、Microsoft公式サイトで「ガントチャート」「プロジェクトスケジュール」などの名称で公開されています。
プロジェクトの規模や期間に応じて、週単位表示のものや月単位表示のものなど、複数の選択肢があります。
実際のプロジェクト期間に合ったテンプレートを選ぶことで、より使いやすくなります。
その場合は、まず個人用シンプル版やチーム共有版で基本的なタスク管理に慣れてから、プロジェクト管理版にステップアップすることをおすすめします。
エクセルのタスク管理表の作り方|5ステップ完全ガイド
テンプレートをそのまま使うのも良いですが、自分の業務に完全に合ったタスク管理表を作りたい方も多いでしょう。
また、テンプレートをダウンロードしてカスタマイズする際にも、エクセルでの作り方の基本を知っておくと応用が利きます。
ここでは、エクセルでタスク管理表をゼロから作成する方法を5つのステップで解説します。
プルダウンリストの設定、チェックボックスの挿入、条件付き書式による自動色分けなど、実用的な機能の設定方法を具体的な手順とともに紹介します。
エクセルの操作に不慣れな方でも、この手順に沿って進めれば、本格的なタスク管理表を完成させることができます。
エクセル初心者でも大丈夫!画面を見ながら一緒に進めていきましょう
ステップ1|新規シートを開き5つの列見出しを設定する
タスク管理表を作る最初の一歩は、エクセルで新規ブックを開き、列見出しを設定することです。
この段階で適切な項目を設定しておくことで、後の作業がスムーズに進みます。
- A列:タスク名
- B列:担当者
- C列:期限
- D列:ステータス
- E列:優先度
個人利用で担当者が不要な場合は、B列を省略してもOKです!
まず、エクセルを起動して新規ブックを作成します。
A1セルから順番に、管理に必要な項目名を入力していきます。
📝 見出し行の書式設定
列見出しを入力したら、見出し行の書式を設定して視認性を高めましょう。
A1からE1までを選択し、背景色を濃い色(たとえば濃い青やグレー)に、文字色を白に設定します。
フォントを太字にすることで、データ行との区別がつきやすくなります。
さらに、セルの中央揃えを設定すると、見た目が整います。
次に、列幅を調整します。
A列のタスク名は長い文字列が入ることが多いため、幅を広めに設定します。
| 列 | 推奨幅 |
|---|---|
| A列(タスク名) | 40程度 |
| B〜E列 | 15程度 |
列の境界線をダブルクリックすると自動調整されますが、最初は手動で設定しておくと統一感が出ますよ
また、1行目を固定表示にしておくと、データが増えてスクロールが必要になっても見出しが常に表示されて便利です。
「表示」タブから「ウィンドウ枠の固定」を選択し、「先頭行の固定」をクリックします。
これで、どれだけ下にスクロールしても1行目の見出しは常に画面上部に表示されます。
最後に、データ入力エリアに罫線を設定しておくと、表としての見栄えが良くなります。
あらかじめ50行程度まで罫線を引いておくと、データを追加した際に見た目が崩れません。
A1からE50程度まで選択し、「ホーム」タブの「罫線」から「格子」を選択します。
ステップ2|ステータス欄にプルダウンリストを設定する
ステータスの入力を統一し、入力ミスを防ぐために、プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)を設定します。
プルダウンリストを使えば、あらかじめ設定した選択肢から選ぶだけで入力が完了するため、「進行中」と「対応中」が混在するといった表記ゆれを防止できます。
手入力だと「進行中」「対応中」「作業中」など、人によってバラバラになりがちですよね
ステータス欄のデータ入力セル(D2以降)を選択します。D2からD50程度まで、あらかじめ選択しておくと後から追加設定する手間が省けます。
「データ」タブをクリックし、「データの入力規則」を選択します。
表示されたダイアログボックスで、「設定」タブの「入力値の種類」から「リスト」を選択します。「元の値」欄に、選択肢をカンマ区切りで入力します。
「OK」をクリックすると設定が完了し、該当セルの右側に小さな三角形のボタンが表示されます。
このボタンをクリックすると選択肢が表示され、クリックで入力できるようになります。
キーボードでの入力も可能ですが、リストにない値を入力しようとするとエラーメッセージが表示されます。
📝 応用テクニック:別セル参照でリストを管理
選択肢を別のセル範囲から参照する方法もあります。
たとえば、シートの右端(Z列など)や別シートに選択肢のリストを作成し、「元の値」欄でそのセル範囲を指定します。
この方法を使えば、選択肢を追加・変更する際にデータの入力規則を再設定する必要がなく、参照元のリストを編集するだけで済みます。
選択肢が頻繁に変わる場合や、複数の列で同じ選択肢を使う場合は別セル参照が便利ですよ!
ステップ3|チェックボックスで完了管理を直感的にする
タスクの完了/未完了をワンクリックで切り替えられるチェックボックスを設定すると、完了管理がより直感的になります。
ステータス欄のプルダウンで「完了」を選択する方法でも管理は可能ですが、チェックボックスを使えば視覚的にも操作的にもわかりやすくなります。
「開発」タブが表示されていない場合は、「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」で「開発」にチェックを入れて有効化します。
「開発」タブをクリックし、「挿入」から「フォームコントロール」のチェックボックスを選択します。
チェックボックスを配置したいセルをクリックすると、チェックボックスが挿入されます。
チェックボックスを右クリックして「テキストの編集」を選択し、「チェック1」などのラベル文字をすべて削除します。サイズもセルに合わせて調整しましょう。
ラベルを削除するとスッキリした見た目になりますよ!
📝 応用テクニック:セルとの連携設定
チェックボックスの状態(チェックあり/なし)を他のセルと連携させることも可能です。
チェックボックスを右クリックして「コントロールの書式設定」を選択し、「リンクするセル」に任意のセルを指定します。
チェックを入れると指定したセルにTRUE、外すとFALSEが表示されます。
この値を使って、条件付き書式で完了タスクの行全体をグレーアウトするといった設定ができます。
大量のタスクを管理する場合は、チェックボックスではなくステータス欄のプルダウンで完了管理をする方が効率的な場合もあります。
自分の運用スタイルに合わせて選択してください。
タスク数が少ない個人利用ならチェックボックス、チームでの大量管理ならプルダウンがおすすめです
ステップ4|期限切れタスクを自動で赤く表示する(条件付き書式)
タスク管理において、期限切れに気づけないことは大きな問題です。
条件付き書式を使えば、期限を過ぎたタスクを自動的に赤く表示することができ、抜け漏れの防止に役立ちます。
毎日目視で期限をチェックするのは大変ですよね。自動化しちゃいましょう!
期限欄のデータ入力セル(C2からC50程度)を選択します。
「ホーム」タブの「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、数式欄に「=AND(C2<TODAY(),C2<>””)」と入力します。
「書式」ボタンをクリックして、文字色を赤に、または背景色を薄い赤に設定します。設定が完了したら「OK」をクリックします。
- =AND(C2<TODAY(),C2<>””)
- 「C2の日付が今日より前」かつ「C2が空欄ではない」という条件
📝 応用テクニック:期限が近いタスクを黄色で警告表示
さらに高度な設定として、期限が近づいているタスクを黄色で警告表示することもできます。
同様の手順で新しいルールを追加し、数式を「=AND(C2<=TODAY()+3,C2>=TODAY(),C2<>””)」と設定します。
これは「期限が今日から3日以内」という条件です。
書式を黄色系に設定すれば、期限が迫っているタスクを事前に把握できます。
赤になる前に黄色で警告!これで余裕を持って対応できますね
条件付き書式を行全体に適用したい場合は、選択範囲をA2からE50のようにデータ全体に広げ、数式内のセル参照を「=$C2<TODAY()」のように列を固定($記号を列文字の前に付ける)します。
これにより、期限切れのタスクは行全体が赤く表示されるようになります。
この場合、数式を「=AND($C2<TODAY(),$C2<>””,$D2<>”完了”)」のように、ステータスが完了でないことを条件に追加します。
完了したタスクまで赤くなると見づらいので、この設定は地味に大事です!
ステップ5|優先度で色分けして視認性を高める
優先度の高いタスクを一目で判別できるように、条件付き書式で優先度別の色分けを設定しましょう。
これにより、多くのタスクが並んでいても、どれから手をつけるべきかが視覚的にわかるようになります。
信号機のように「赤=高」「黄=中」「緑=低」で色分けすると直感的ですよ!
優先度欄のデータ入力セル(E2からE50程度)を選択します。
「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を選択し、「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選びます。
「セルの値」「次の値に等しい」を選択し、値欄に「高」と入力します。書式として、背景色を赤系に設定します。
同様の手順で「中」には黄色系、「低」には緑系や青系を設定します。
| 優先度 | おすすめの色 |
|---|---|
| 高 | 赤系(薄い赤、サーモンピンク) |
| 中 | 黄色系(薄い黄色、クリーム) |
| 低 | 緑系・青系(薄い緑、水色) |
行全体を色分けしたい場合は、選択範囲をA2からE50に広げ、数式を使ったルールで「=$E2=”高”」のように設定します。
列を固定することで、優先度「高」のタスクは行全体が赤く表示されます。
同様に「中」「低」のルールも追加します。
「条件付き書式」→「ルールの管理」でルールの一覧を確認でき、上にあるルールほど優先されます。
期限切れと優先度の両方の条件に合致する場合にどちらの書式を優先するか、意図した表示になるようにルールの順序を調整してください。
これで5ステップ完了です!実用的なタスク管理表が完成しましたね
📝 ルール優先順位の設定例
おすすめの優先順位は「期限切れ(赤)」>「期限間近(黄)」>「優先度」の順です。
期限に関するルールを上位に配置することで、優先度が低くても期限切れのタスクは必ず目立つようになります。
エクセルでタスク管理をする4つのメリット
タスク管理には専用のツールやアプリが数多く存在します。
Asana、Trello、Notion、Backlogなど、高機能なタスク管理ツールを導入している企業も増えています。
そのような状況で、あえてエクセルでタスク管理をする意味はあるのでしょうか。
結論から言うと、エクセルでのタスク管理には明確なメリットがあります!
特に、専用ツールを導入する予算や権限がない場合、まずは手軽に始めたい場合、自社独自の業務フローに合わせた管理が必要な場合などにおいて、エクセルは非常に有効な選択肢です。
ここでは、エクセルでタスク管理をする4つのメリットを詳しく解説します。
導入コストゼロ・新しいツールの学習不要
エクセルでタスク管理を行う最大のメリットは、導入コストがかからないことです。
多くの企業ではすでにMicrosoft Officeが導入されており、追加の費用をかけることなくタスク管理を始められます。
専用ツールの多くは月額課金制であり、チーム全員分のライセンス費用を考えると年間で相当な金額になることも少なくありません。
予算の承認を得る必要がないのも大きなポイントですね!
新しいツールを導入するには、上長への稟議や情報システム部門との調整が必要な場合があります。
特に大企業では、セキュリティ審査やベンダー審査に数ヶ月かかることも珍しくありません。
一方、エクセルであれば既存のインフラを使うだけなので、今日からでもタスク管理を始めることができます。
- 追加のライセンス費用が不要
- 稟議・承認プロセスを省略できる
- 新しい操作を覚える必要がない
また、新しいツールの学習コストがかからないことも大きな利点です。
エクセルは多くのビジネスパーソンにとって馴染みのあるソフトウェアであり、基本的な操作方法は新入社員でも理解しています。
専用ツールを導入した場合、チームメンバー全員がそのツールの使い方を覚える必要があり、導入初期には生産性が一時的に低下することもあります。
エクセルであればそのような心配はなく、すぐに本来の業務に集中できます。
新しいツールを導入すると、「使い方がわからない」「前のやり方の方が良かった」といった抵抗に遭うことがあります。
しかしエクセルであれば、タスク管理の文化を組織に根付かせる第一歩として最適な選択と言えるでしょう。
自社の業務フローに合わせて自由にカスタマイズ可能
エクセルの2つ目のメリットは、自社の業務フローに合わせて自由にカスタマイズできることです。
専用ツールは多機能である反面、決められた枠組みの中で使用することが前提となっています。
自社特有の管理項目を追加したい、独自のステータス分類を使いたい、といった要望に対応できないことも少なくありません。
エクセルなら列を追加するだけで新しい管理項目を設けられますよ!
| 部門 | 追加できる管理項目の例 |
|---|---|
| 製造業 | 工程・ロット番号 |
| 営業部門 | 顧客名・商談ステージ |
| 開発部門 | 関連チケット番号・影響範囲 |
これらの項目を専用ツールで実現しようとすると、カスタマイズ機能の制限や追加料金が発生することがあります。
計算式や関数を使った自動化も、エクセルならではの強みです。
たとえば、見積時間と実績時間から生産性を自動計算したり、担当者ごとのタスク数を集計したり、期限までの残り日数を表示したりすることが、エクセルの標準機能だけで実現できます。
VLOOKUP関数やSUMIF関数を使えば、別シートのデータと連携した高度な集計も可能です。
レイアウトやデザインの自由度も高いです。
セルの幅や高さ、フォントサイズ、色使いなど、見た目に関するあらゆる要素を自分好みに調整できます。
紙に印刷して使いたい場合も、印刷範囲や余白を細かく設定できます。
既存のエクセルデータ(売上・勤怠など)と連携しやすい
3つ目のメリットは、既存のエクセルデータとの連携のしやすさです。
多くの企業では、売上データ、顧客リスト、勤怠管理、予算管理など、さまざまな業務データをエクセルで管理しています。
タスク管理もエクセルで行うことで、これらのデータとシームレスに連携できます。
営業部門なら顧客リストとタスク管理を連携させて、どの顧客にどんなアクションが必要かを一元管理できますね!
VLOOKUP関数やXLOOKUP関数を使えば、顧客IDを入力するだけで顧客名や担当営業が自動入力される仕組みを作ることも可能です。
📝 データ連携の活用例
プロジェクト管理においては、タスクの工数データと勤怠データを連携させて、プロジェクトごとの投入時間を集計することができます。
これにより、プロジェクトの採算管理や、次回の見積精度向上に役立てることができます。
専用ツール同士でこのような連携を実現しようとすると、APIの開発やデータのエクスポート/インポートが必要になり、手間とコストがかかります。
また、他のエクセルファイルへのリンク機能を使えば、複数のファイルにまたがったデータ連携も可能です。
たとえば、各部署が個別に管理しているタスク一覧を、全社サマリーシートに自動集約するといった運用ができます。
リンク元のファイルが更新されると、リンク先のサマリーも自動的に更新されるため、手作業でのデータ転記が不要になります。
個人でもチームでも柔軟に運用できる
4つ目のメリットは、個人利用からチーム利用まで、規模に応じて柔軟に運用できることです。
専用ツールの多くは、最低利用人数や料金プランの制約があり、個人利用には向かない場合があります。
エクセルであれば、まず個人でタスク管理を始め、効果を実感してからチームに展開するという段階的なアプローチが可能です。
チームでの共有に移行する際も、ファイルの保存場所を変更するだけで対応できます。
社内の共有フォルダに置けば、チームメンバー全員がアクセスできるようになります。
OneDriveやSharePointを使えば、社外からのアクセスや同時編集も可能になります。
専用ツールのように新たにチームを作成したりメンバーを招待したりする手間がかかりません!
規模の拡大にも対応しやすいです。
個人用のシンプルな管理表から始めて、チーム共有用に担当者欄やフィルタ機能を追加し、さらにプロジェクト管理用にガントチャートを追加するといった段階的な機能拡張が、すべて同じエクセルというプラットフォーム上で実現できます。
ツールを乗り換える必要がないため、過去のデータも継続して活用できます。
これらの限界については、本記事の後半で詳しく解説します。
まずは手軽に始められるエクセルでタスク管理の習慣を身につけ、必要に応じて専用ツールへの移行を検討するのが現実的なアプローチと言えるでしょう。
エクセルのタスク管理を「続けるため」の3つの運用ルール
タスク管理表を作成しただけで満足してしまい、いつの間にか使わなくなってしまった経験はないでしょうか。
実は、タスク管理で最も難しいのは「作ること」ではなく「続けること」です。
どんなに優れたテンプレートを使っても、どんなに見やすい管理表を作っても、運用ルールが曖昧では長続きしません。
「せっかく作ったのに、気づいたら誰も使っていない…」という経験、意外と多いですよね。
タスク管理が形骸化する原因は、多くの場合、以下のような運用面の問題にあります。
- 更新のタイミングが決まっていない
- 完了タスクが溜まって見づらくなる
- チーム共有時のルールが不明確
ここでは、タスク管理を習慣化し、継続するための3つの運用ルールを解説します。
過去にタスク管理で挫折した経験がある方は、ぜひこれらのルールを取り入れてみてください。
ルール1|更新タイミングを「朝イチ・退勤前」に固定する
タスク管理が続かない最大の理由は、更新タイミングが決まっていないことです。
「気づいたときに更新する」「時間があるときに更新する」という曖昧なルールでは、忙しい日々の中で更新が後回しになり、やがて管理表を開くこと自体がなくなってしまいます。
これを防ぐためには、更新タイミングを具体的に固定することが効果的です。
「いつでもOK」は「いつまでもやらない」につながりがち。時間を決めてしまうのがポイントです!
おすすめは「朝イチ」と「退勤前」の1日2回です。
📝 朝イチの更新でやること
その日に取り組むべきタスクを確認し、優先順位を整理します。
前日の夜に追加された依頼や、週末に届いたメールから発生したタスクをリストに追加するのもこのタイミングです。
1日の始まりにタスク一覧を眺めることで、今日何をすべきかが明確になり、スムーズに業務を開始できます。
📝 退勤前の更新でやること
その日に完了したタスクのステータスを「完了」に変更し、進行中のタスクの進捗状況を記録します。
また、業務中に発生した新しいタスクや、翌日以降に対応すべき事項をリストに追加します。
退勤前に管理表を更新しておくことで、翌朝の確認がスムーズになり、やり残しの不安なく仕事を終えることができます。
更新を習慣化するためのコツは、既存の習慣に紐づけることです。
- パソコンを起動したらまずタスク管理表を開く
- メールチェックの後にタスク管理表を確認する
- 日報を書く前にタスク管理表を更新する
このように、すでに習慣化している行動の直後に組み込むと定着しやすくなります。
10分以上かかる更新作業は、面倒になって続かなくなる原因に。シンプルさが継続の秘訣です。
チームでタスク管理を行う場合は、更新タイミングをチーム内で統一することが重要です。
各自がバラバラのタイミングで更新していると、誰かが更新した内容を別の人が上書きしてしまうリスクがあります。
ルール2|週次レビューで完了タスクを別シートにアーカイブ
タスク管理表を運用していると、完了したタスクが蓄積されて一覧が見づらくなるという問題が発生します。
最初は数十件だったタスクが、数ヶ月後には数百件に膨れ上がり、スクロールしないと未完了タスクにたどり着けないという状態になりがちです。
完了タスクが溜まりすぎると、「見るのが面倒…」と開かなくなってしまう原因になります。
これを防ぐために、定期的に完了タスクをアーカイブする習慣をつけましょう。
アーカイブとは、完了したタスクを現在のシートから別のシートに移動することです。
同じエクセルファイル内に「アーカイブ」という名前の新しいシートを作成し、そこに完了タスクを移動します。
これにより、現在のタスク一覧には未完了のタスクだけが表示され、視認性が大幅に向上します。
この週次レビューの時間を使って、単にタスクを移動するだけでなく、1週間の振り返りも行うと効果的です。
- 予定通りに完了できたタスク
- 予想以上に時間がかかったタスク
- 来週に持ち越しになったタスク
これらを確認し、次週の計画に活かしましょう。
ステータスが「完了」のタスクをフィルタ機能で抽出します。
抽出された行を選択してコピーし、アーカイブシートに貼り付けます。
元のシートから完了タスクの行を削除します。慣れれば数分で完了する作業です。
アーカイブしたデータは捨てずに残しておくと、過去の実績分析や報告資料として活用できますよ。
アーカイブしたデータは、過去の実績として活用できます。
- 同様のプロジェクトを行う際に、前回どのようなタスクが発生したかを参照
- 特定の業務にどれくらいの工数がかかったかを分析
- 上司や関係者への報告の際に、完了した業務の一覧として提示
チームでエクセルのタスク管理表を共有する場合、最も多いトラブルは以下のようなバージョン管理の問題です。
- 同時編集でファイルが壊れる
- 誰かの変更が上書きされて消える
これらの問題を防ぐために、OneDriveやSharePointを活用したクラウドベースの運用をおすすめします。
「あれ、私の編集が消えてる!」というトラブル、チーム共有では本当によく起きますよね…。
従来のファイルサーバーでエクセルファイルを共有する場合、同時に複数の人が編集することができません。
誰かがファイルを開いている間、他の人は「読み取り専用」でしか開けず、編集するためには先に開いている人がファイルを閉じるのを待つ必要があります。
これでは、リアルタイムでのタスク更新が難しく、更新の遅延や漏れが発生しやすくなります。
| 比較項目 | 従来のファイルサーバー | OneDrive/SharePoint |
|---|---|---|
| 同時編集 | 不可(読み取り専用になる) | 可能(リアルタイム反映) |
| バージョン管理 | 手動でバックアップが必要 | 自動で履歴保存 |
| 編集状況の把握 | 誰が編集中かわからない | 編集者名が表示される |
| データ復元 | バックアップがないと不可 | 過去バージョンに復元可能 |
OneDriveやSharePointにファイルを保存すると、複数人が同時にファイルを編集できる「共同編集」機能が使えるようになります。
誰かが編集した内容はリアルタイムで他のメンバーの画面にも反映され、「自分の変更が上書きされた」というトラブルを防げます。
また、編集中のセルには編集者の名前が表示されるため、誰がどの部分を編集しているかがわかります。
タスク管理表のエクセルファイルをOneDriveまたはSharePointの適切なフォルダにアップロードします。
チームメンバーにフォルダまたはファイルへのアクセス権を付与します。「編集可能」と「閲覧のみ」を選択でき、役割に応じて適切な権限を設定します。
WebブラウザからExcel Onlineで編集するか、デスクトップ版エクセルで開くかを選択できます。OneDriveアプリをインストールしておけば、ローカルフォルダと同じ感覚でアクセス可能です。
バージョン履歴は、ファイルを右クリック→「バージョン履歴」から確認できます。万が一のときも安心ですね。
エクセルのタスク管理のよくある質問(FAQ)
エクセルでタスク管理を始めようとすると、さまざまな疑問が浮かんでくるものです。
Googleスプレッドシートでも同じ方法が使えるのか、マクロの知識がなくても大丈夫なのか、タスクが増えすぎたらどう対処すべきなのか。
ここでは、エクセルでのタスク管理に関するよくある質問に回答します。
自分の状況に当てはまる質問があれば、ぜひ参考にしてください。
Q. スプレッドシートでも同じ方法は使えますか?
A. はい、本記事で紹介したタスク管理の方法は、スプレッドシートでもほぼ同様に実践できます。
スプレッドシートはエクセルと互換性が高く、基本的な機能や操作方法は共通しています。
会社でスプレッドシートを標準的に使用している場合でも、安心してタスク管理に活用できます。
スプレッドシートユーザーの方も、この記事の内容をそのまま活かせますよ!
- プルダウンリスト:「データ」→「データの入力規則」で設定可能
- 条件付き書式:「表示形式」→「条件付き書式」で同様に利用可能
- チェックボックス:「挿入」→「チェックボックス」で簡単に追加可能
プルダウンリストの設定は、スプレッドシートでは「データ」メニューから「データの入力規則」を選択して行います。
エクセルとほぼ同じ手順で、選択肢をカンマ区切りで入力するか、セル範囲を指定することで設定できます。
インターフェースは若干異なりますが、機能的には同等です。
条件付き書式も、スプレッドシートで同様に利用できます。
「表示形式」メニューから「条件付き書式」を選択し、条件と書式を設定します。
日付が今日より前のセルを赤くする、特定の文字列を含むセルの背景色を変えるといった設定は、エクセルと同じ考え方で実現できます。
数式を使った条件設定も可能です。
「挿入」メニューから「チェックボックス」を選択するだけで、選択したセルにチェックボックスが追加されます。
エクセルのように開発タブを有効化する必要がなく、手軽に利用できる点はスプレッドシートの利点と言えるでしょう。
📝 スプレッドシートならではの強み
リアルタイム共同編集が標準機能として備わっています。
OneDriveやSharePointの設定をしなくても、ファイルを共有するだけで複数人が同時に編集できます。
コメント機能や変更履歴機能も充実しており、チームでのタスク管理には非常に適しています。
また、オフライン環境での使用には事前の設定が必要であり、基本的にはインターネット接続が前提となります。
Q. マクロを使わなくても十分ですか?
A. はい、マクロを使わなくても十分に実用的なタスク管理が可能です。
本記事で紹介した機能、すなわちプルダウンリスト、条件付き書式、チェックボックス、フィルタ機能などは、すべてエクセルの標準機能です。
マクロの知識がなくても設定・利用できます。
多くの方にとって、これらの機能だけで日常的なタスク管理は十分にカバーできるでしょう。
マクロは「あれば便利」程度。まずは標準機能だけで始めてみましょう!
マクロ(VBA)は、繰り返し作業の自動化や、標準機能では実現できない高度な処理を行うための機能です。
確かに便利な機能ではありますが、学習コストがかかります。
さらに、マクロを含むファイルはセキュリティ上の理由で社内のセキュリティポリシーに抵触する場合もあります。
まずはマクロなしで始め、どうしても自動化したい作業が出てきたら検討するというアプローチが現実的です。
もしマクロで自動化したいと感じる作業があれば、まずは「本当にマクロが必要か」を検討してみてください。
たとえば「完了タスクを自動でアーカイブシートに移動したい」という要望は、マクロで実現することもできます。
しかし、週1回手動で行うことで運用上は十分対応できます。
自動化によって得られる時間と、マクロの開発・保守にかかる時間を比較して判断することが大切です。
これは、エクセル上で行った操作を自動的にマクロとして記録してくれる機能です。
プログラミングの知識がなくても簡単なマクロを作成できます。
「開発」タブの「マクロの記録」をクリックし、自動化したい操作を行い、「記録終了」をクリックするだけです。
Q. かわいいデザインのテンプレートはありますか?
A. はい、かわいいデザインやおしゃれなデザインのタスク管理テンプレートは、インターネット上で多数公開されています。
機能だけでなく見た目も重視したいという気持ちは自然なことです。
毎日使うものだからこそ、自分好みのデザインの方がモチベーションが上がるという方も多いでしょう。
お気に入りのデザインだと、タスク管理を開くのが楽しみになりますよね!
Microsoft公式サイトでも、デザイン性を意識したテンプレートが提供されています。
「タスク」「ToDo」「プランナー」などのキーワードで検索すると、さまざまなデザインのテンプレートが表示されます。
パステルカラーを基調としたものや、アイコンを活用したもの、カレンダー形式のものなど、選択肢は豊富です。
特にマクロを含むファイル(.xlsm形式)には注意が必要です。
自分でデザインをカスタマイズすることも可能です。
エクセルでは、セルの背景色、フォントの種類・サイズ・色、罫線のスタイルなど、見た目に関するあらゆる要素を自由に変更できます。
好みの色使いに変更したり、会社のコーポレートカラーに合わせたりすることで、オリジナリティのあるタスク管理表を作ることができます。
運用しながら「ここはもっと目立たせたい」「この色は見づらい」といった気づきが得られるため、より使いやすいデザインに仕上げることができます。
Q. タスクが100件を超えたらどう管理すべきですか?
A. フィルタ機能の活用、カテゴリ分類、完了タスクのアーカイブなど、いくつかの工夫で効率的に管理できます。
タスクの数が増えてくると、一覧の見通しが悪くなり、管理が難しくなってきます。
100件を超えるタスクを効率的に管理するためには、いくつかの工夫が必要です。
タスクが増えても慌てないで。いくつかのテクニックで十分対応できます!
📝 フィルタ機能を積極活用しよう
エクセルのフィルタ機能を使えば、特定の条件に合致するタスクだけを抽出して表示できます。
ステータスが「未着手」のタスクだけを表示する、期限が今週中のタスクだけを表示する、自分が担当のタスクだけを表示するといった絞り込みが可能です。
見出し行を選択して「データ」タブの「フィルター」をクリックすると、各列にフィルタ用のドロップダウンボタンが表示されます。
タスクをカテゴリで分類することも効果的です。
「営業」「開発」「管理」といった業務カテゴリや、「プロジェクトA」「プロジェクトB」といったプロジェクト単位でタスクを分類します。
フィルタで絞り込むことで、見たい範囲のタスクだけを表示できます。
カテゴリ欄を追加していない場合は、この機会に追加を検討してください。
週1回のペースで完了タスクを別シートに移動することで、現在のシートには常に未完了タスクだけが表示されるようにします。
これにより、100件のタスクがあっても、実際に表示されるのは未完了の30件だけ、といった状態を維持できます。
それでも管理が難しいと感じる場合は、シートを分けることを検討してください。
プロジェクトごと、または月ごとにシートを分けることで、1つのシートあたりのタスク数を抑えることができます。
複数シートにまたがるサマリーは、別途集計シートを作成してCOUNTIF関数などで自動集計することも可能です。
次のセクションで、エクセル管理の限界と移行のタイミングについて詳しく解説します。
エクセルのタスク管理の限界と次のステップ
エクセルでのタスク管理は、手軽に始められて柔軟性が高いというメリットがある一方で、利用状況によっては限界を感じる場面も出てきます。
チームの人数が増えてきた、タスクの数が膨大になってきた、より高度な機能が必要になってきた。
そのようなとき、このままエクセルで続けるべきか、専用ツールに移行すべきかで悩む方も多いでしょう。
「ツールを変えるべきか迷っている」という方、多いのではないでしょうか?
ここでは、エクセルでのタスク管理に限界を感じるサイン、それでもまずエクセルで始めることの妥当性、そして移行を検討する際の選択肢について解説します。
現在の状況を客観的に評価し、最適な判断をするための材料としてください。
こんな症状が出たらツール移行を検討するタイミング
エクセルでのタスク管理を続けていく中で、以下のような症状が出てきたら、専用ツールへの移行を検討するタイミングかもしれません。
これらは、エクセルの機能的な限界や、運用上の課題が顕在化しているサインです。
- 同時編集でのトラブルが頻発する
- ファイルサイズが大きくなり動作が重い
- タスク間の依存関係の可視化が困難
- 通知・リマインダー機能の不足を感じる
- モバイルでの利用に不便を感じる
📝 症状1:同時編集でのトラブルが頻発する
OneDriveやSharePointを使っていても、大人数が同時に編集すると、データの競合や同期エラーが発生することがあります。
特に10人以上のチームでリアルタイムに更新を行う場合、エクセルの共同編集機能では対応しきれないケースが出てきます。
「自分の更新が反映されていない」「誰かの変更で自分のデータが消えた」といったトラブルが繰り返し発生するようであれば、より堅牢な同時編集機能を持つ専用ツールへの移行を検討すべきです。
📝 症状2:ファイルサイズが大きくなりすぎて動作が重くなる
タスク数が数千件に達したり、複雑な数式や条件付き書式を多用したりすると、ファイルを開くのに時間がかかる、スクロールがカクカクする、保存に時間がかかるといった問題が発生します。
このような状態では、タスク管理表を開くこと自体がストレスになり、更新が滞りがちになります。
「ファイルを開くだけで数十秒かかる…」という状態は、明らかに限界のサインです
📝 症状3:タスク間の依存関係や進捗の可視化が困難になる
単純なタスク一覧であればエクセルで十分ですが、「タスクAが完了しないとタスクBに着手できない」といった依存関係が複雑に絡み合うプロジェクトでは、エクセルでの管理には限界があります。
ガントチャートで大まかな可視化はできますが、依存関係の自動反映やクリティカルパスの表示といった高度な機能は、専用のプロジェクト管理ツールでなければ実現できません。
📝 症状4:通知やリマインダー機能の不足を感じる
エクセルには、期限が近づいたタスクを自動で通知する機能がありません。
条件付き書式で色を変えることはできますが、それはファイルを開いたときに初めてわかることであり、能動的に通知してくれるわけではありません。
期限切れに気づかず対応が遅れるケースが増えてきたら、プッシュ通知やメール通知機能を持つ専用ツールの導入を検討しましょう。
📝 症状5:モバイルでの利用に不便を感じる
エクセルはスマートフォンアプリでも利用できますが、小さな画面での操作性は決して良いとは言えません。
外出先からタスクを確認・更新する機会が多い場合、モバイルに最適化された専用ツールの方が快適に使えます。
ツールの乗り換えには一時的なコストと学習期間が発生しますが、中長期的に見れば投資に見合うリターンが得られることが多いです。
まずはエクセルで始めて問題ない理由
前のセクションでエクセルの限界について説明しましたが、だからといって最初から専用ツールを導入すべきというわけではありません。
多くの場合、まずはエクセルでタスク管理を始め、必要に応じて専用ツールに移行するというアプローチが現実的であり、賢明な選択です。
「いきなり有料ツールを導入するのは不安…」という方も安心してください
- タスク管理の習慣を身につけることが最優先
- 自社に本当に必要な機能を見極められる
- 専用ツール導入には組織的な意思決定が必要
- 蓄積したデータは専用ツールに移行できる
📝 理由1:タスク管理の習慣を身につけることが最優先
どんなに高機能なツールを導入しても、タスクを登録し、更新し、確認するという基本的な習慣がなければ機能しません。
いきなり高機能なツールを導入すると、機能の多さに圧倒されて使いこなせず、かえってタスク管理が定着しないリスクがあります。
まずはシンプルなエクセルで基本的な習慣を身につけ、その上で必要な機能を見極めてからツールを選定する方が、失敗のリスクを減らせます。
📝 理由2:自社の業務に本当に必要な機能を見極められる
専用ツールにはさまざまな機能がありますが、すべての機能が自社に必要とは限りません。
エクセルで運用する中で「こんな機能があったら便利なのに」という気づきを蓄積することで、ツール選定の際に本当に必要な機能を見極めることができます。
漠然とツールを比較するよりも、具体的な要件を持って選定する方が、自社に最適なツールを選べる可能性が高まります。
「何が必要かわからない状態」でツールを選ぶと、結局使わない機能にお金を払うことになりがちです
📝 理由3:専用ツールの導入には組織的な意思決定が必要
予算の確保、情報システム部門との調整、セキュリティ審査、チームメンバーへの教育など、ツール導入には多くのステップがあります。
これらのプロセスには時間がかかり、数週間から数ヶ月を要することも珍しくありません。
その間、タスク管理をしないでいるわけにはいきません。
エクセルであれば今日からでも始められるため、専用ツールの導入を検討しながら、並行してエクセルでタスク管理を始めることができます。
📝 理由4:エクセルで蓄積したデータは専用ツールに移行できる
多くの専用ツールには、CSVやエクセル形式でのデータインポート機能があります。
エクセルで管理してきたタスクデータは、ツール移行時にそのまま引き継ぐことができます。
エクセルでの運用期間が無駄になるわけではなく、むしろ移行時のデータとして活用できます。
エクセル感覚で使えるAIタスク管理ツールなら:スーツアップ
エクセルやスプレッドシートでの進捗管理に慣れている方の中には、より高機能なツールに興味を持ちつつも、操作方法を一から覚えるのは負担だと感じている方もいるでしょう。
チームのタスク管理が手軽にできて、操作や運用も簡単なツールを探しているなら経営支援クラウド「スーツアップ」がおすすめです。
スーツアップとは表計算ソフトのような直感的な操作が可能なツールで、PCスキルに自信がない方でも気軽に使える親切な設計になっています。
さらに、タスクひな型、期限通知及び定型タスクなどプロジェクトやタスクの管理に役立つ機能が揃っているので、更新スケジュールの管理や作業の進捗状況の確認もスムーズに行えます。
チャットツールやオンライン会議を使った相談に対応しているほか、対面でのコンサルを受けられるなど、サポート体制が充実しているのもポイント。
スーツアップは、表計算ソフトのような親しみやすい操作感で、パソコンが苦手な人でも直感的に使えるのが魅力。チームでのタスク管理や外部ツールとの連携に長けており、幅広く活用できるでしょう。


- エクセル感覚で操作!
スーツアップは、エクセルのような感覚で操作できますが、期限通知や定型タスクの自動生成など、エクセルにはない便利な機能が充実。日々のタスク更新もストレスがありません。
- 業務の「見える化」でミスゼロへ
チームのタスクや担当、期限などを表で一元管理。全員が進捗を把握できるから、抜け漏れや期限遅れがなくなり、オペレーションの質もアップします。
- テンプレートでプロジェクト管理が楽
よくある業務はタスクひな型として自動生成できるので、毎回ゼロから作る手間なし。誰でもすぐに運用を始められるのがスーツアップの強みです。
「かんたん、毎日続けられる」をコンセプトに、やさしいテクノロジーでチームをサポートする「スーツアップ」。
まずは無料お試しでツールを体験してみませんか?
エクセルでのタスク管理まとめ
本記事では、エクセルでタスク管理を始めるための基本ステップから、テンプレートの選び方、具体的な作り方、メリット、継続するための運用ルール、そして限界と次のステップまでを網羅的に解説しました。
- エクセルは導入コストゼロで今日から始められる
- 基本項目は「タスク名・担当者・期限・ステータス・優先度」の5つ
- プルダウンリストや条件付き書式で実用的な管理表を作成可能
- 更新タイミングは朝イチと退勤前に固定する
- 限界を感じたら専用ツールへの移行を検討
エクセルでのタスク管理は、導入コストゼロで今日から始められ、自社の業務に合わせて自由にカスタマイズできるという大きなメリットがあります。
タスク名・担当者・期限・ステータス・優先度という5つの基本項目を押さえ、プルダウンリストや条件付き書式を活用することで、実用的なタスク管理表を作成できます。
まずはシンプルな形で始めて、必要に応じてカスタマイズしていきましょう
タスク管理を成功させる鍵は、「作ること」ではなく「続けること」です。
更新タイミングを朝イチと退勤前に固定し、週次レビューで完了タスクをアーカイブし、チーム共有時はOneDriveやSharePointでバージョン管理を行う。
これらの運用ルールを守ることで、タスク管理表の形骸化を防ぎ、継続的な運用が可能になります。
本記事で紹介したテンプレートや作り方を参考に、ぜひ今日からエクセルでのタスク管理を始めてみてください。
この記事が、あなたのタスク管理改善のお役に立てれば幸いです!


株式会社スーツ 代表取締役社長CEO
2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。2020年10月にYouTuber事務所の株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場企業の子会社化を実現。2022年12月にスーツ社を新設分割し同社を商号変更、新たに株式会社スーツ設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。
現在、スーツ社では、チームのタスク管理ツール「スーツアップ」の開発・運営を行い、中小企業から大企業のチームまで、日本社会全体の労働生産性の向上を目指している。